財前くんとミクさん

□財前くんとミクさん
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財前君とミクさん その1



版権ものです。
要注意。



「ふぁ」



あくびをこぼしながら、私はいつものようにベットから降りようとしたのです。
そう、おりようと……

え?



「っ!?!?!?」



あまりの高さに絶句しました。
なにここ、なにこれ、なんですか!?


ぐらぐら揺れる視界。
待ってください、私……!!



「あっ……!」



足を踏み外し、滑り落ちてしまいました。
思わず目をつむり、次に来る衝撃に覚悟したその時です。



「あぶなっ……!」



思っていた通りの衝撃は来なかった。
いや、衝撃には変わりませんでしたが、想像していたものとは全然違っていたのです。
代わりに来たのは生温かいなにか。

恐る恐る目を開ける。
瞬間目に映ったのは大きな瞳。
驚きで見開かれた瞳。
次に映ったのは色とりどりな耳飾りでした。



「きょ、巨人!」



大きな大きな人間です。
よく見ると、私が乗っているのも、この巨人さんの手のひらのようでした。
夢でしょうか。
頬を引っ張ってみますが、すごく痛いです。
私は何度も瞬きしながら、巨人さんを見つめました。
巨人さんも私を見つめてきます。
なんだか気まずかったので、私は恐る恐る口を開いてみました。



「あの、助けてくれてありがとうございました」

「……ミクが喋った!」

「ひゃぅっ!」



巨人さんの叫び声はとても大きくて、私は思わず耳をふさぎしゃがみこんでしまいました。
(はじめまして、巨人さん)


to be continue...?
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