短編
□明日こそ【幼なじみトリオ】
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「はよ」
「よう、久しぶり!」
夏休みが明け、学校が始まった。
休暇の間、何人かは会ったりしたものの、大半の者は久しぶりで、話は盛り上がる。
「「亮ー!!」」
近くの席のやつとの会話が終わり、自分の席についてすぐのことだった。
「おはよだCー、亮!」
「久しぶりだな!」
「慈郎、岳人!」
目の前にやってきたこの二人もそうだ。
例に漏れず、テンションが高い。
「会いたかったCー!!」
「俺もー!」
「俺もだぜ!」
わいわい騒いでいたら、あっという間に授業は始まって――。
そして、あっという間に放課後になった。
「お、爆弾おにぎりっ!
へへっ、俺も今日はおにぎりなんだー」
爆弾じゃないけどね。
と笑いながら、慈郎は俺の前に椅子を持ってきて、座った。
「おい、慈郎」
「んー?」
おにぎり、おにぎり〜♪なんてよく知らない歌を歌いながら、机に弁当を広げている慈郎を見ながら、言った。
「お前、目標達成できなかったな」
「そうなんだよー!!」
慈郎が顔をあげた。
「朝は余裕で起きるつもりだったんだけどさ、気がついたら意識飛んじゃってて!」
「起きてたか!?
俺が見たときいつも寝てたけど!?」
「ちょっとは起きてたCー!」
パタパタと足を振りながら不満をもらした。
と言ってもなぁ。
「休み時間すら寝てたじゃねーか」
「だからねー」
「他人事じゃないっつの!」
今朝高らかに、『俺、今日から真面目に授業うける!』とか宣言したのは誰だったか。
「初日から死んでるとかどうよ、それ」
「俺も一応頑張ったんだけど、やっぱ眠気には勝てなかったんだCー」
『明日こそ、頑張るCー!』
なんて意気込む慈郎に、苦笑いを返す。
それ、4月からずっと良い続けてるよな。
そんな言葉は飲み込んで。
「頑張れよ」
そう声をかけるのだった。
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はい、一年の頃から一度たりとも居眠りしなかった日はありません、ゆるです。
いや、これでも進歩しているのですよ?
中学生の時、1日寝てるとかが日常だった自分が、ちゃんと二時間、三時間起きてたりするんですよ!?
中学の時からの同級生には誉められますもん!
居眠りの時間も含めると、一日12時間以上寝ています。
勉強頑張りたいから、起きたいのにな。
最近では、先生達、誰も起こしてくれないし。
体調悪い時にすら、寝てる扱いされたときとか、ものすごくショック受けました。
あーもう、明日こそ頑張るぞっ!
授業のプリント後からやるのめんどくさいんじゃ!
『休み時間しか起きてないよね?』
『テンションが極端に高いか低いか、寝てるかだよね、ゆるって』
そう言われ続ける私の気持ちが分かるかーっ!?!?
おやすみなさい。