楽観的で能天気な私は

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「ねえねえガイドさん……ガイドさん、……ガイドさん………、ココちゃん」

「なぁに?」



ゴンくんがガイドさんのことを呼ぶが中々反応しない。そこで仕方なく、本当に仕方なくと言った感じで苦笑いしながらココちゃんと呼ぶと反応した。
どんだけココちゃんって呼んでもらいたいんですかあなた!!なんて心の中だけでつっこむ。ポーカーフェイスだ、ポーカーフェイス…。



「中に入るには、どうしたら」

「うーん……ボウヤ、私の説明聞いてまして?」

「うん、でも…」

「中に入れば二度と生きては出られません!殺し屋さんの隠れ家なのよ」

「で、でも…」

「ハッタリだろ」



そうだ。私達は友達に、キルアくんに会いに来ただけなのだから。
現に中に入って生きて出てきてる人ここにいますよ!はいはい!!

尚も食い下がろうとするゴンくんだったがそれを例の明らかにカタギじゃない人が遮った。名前長いわ!



「誰も見たことのない幻の暗殺一家」

「やつらの顔写真にさえ一億近い懸賞金がかかってるって話だ」

「マジか?くそ、写真とっときゃよかった」

「レオリオさんマジ歪みないですね!」



顔見ましたけど!ばっちり友達になってますけど!(もしかすると一方的な気持ちかもしれないけどね)

レオリオさんはレオリオさんでお金が絡むと歪みないです。素晴らしい、もっといいところに活かしてください。


その後その明らかにカタギじゃない2人組(以下めんどくさいので2人組で)が門に向かってダイナマイトを投げた。どういうことなの!ダ!イ!ナ!マ!イ!ト!

とりあえず巻き込まれない様に逃げる。
煙が晴れたそこには傷ひとつついていない門がそびえたっていた。頑丈すぎてびっくり、これ何で出来てるんだろう…。


その後2人組は門は壊せないと思ったのかゼブロさんを襲って鍵を手に入れ隣の小さな門から入って行ってしまった。なんと乱暴な…。

ゴンくんについていってゼブロさんの無事を確かめる。



「おじさん!!」

「大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫だよ」



そしてゼブロさんが中に入って行った2人組を見て一言。



「またミケがエサ以外の肉食べちゃうよ」



何でこの人こんな淡々としてるのかな…恐ろしいわ。いや慣れてるんだろうけど。

その後2人組の悲鳴が響き渡り、小さなほうの門からミケが手だけをだして骨となった2人組を放りだした。ミケさんあなた食べるの上手ね…、と変なところで感心してみる。



「時間外の食事はダンナ様に堅く止められているのになー…ミケー!太っても知らないよー!」



そういって至って普通にゴミ取りトングで骨を挟んでバケツへとぽいぽいしていくゼブロさん。
おっそろしいわあ…。(2回目)



「えー皆様、ご覧いただけましたでしょうか。一歩中に入ればあの通り、無残な姿をさらすことに…」

「いいからそんなこと!早くバスを出してくれー!」



このバスガイドさんも恐ろしいわ!なに普通に解説してるんですかね!あれ!私が可笑しいのかな、いやそんなことはない。だって乗客みんなビビってるもんね、うんうん。

私達4人を残して乗客は我先にとバスへ乗り込んだ。そんな私達にバスガイドさんが声をかける。



「お客さーん、バス出ちゃいますよ」

「あ、行っていいですよ。オレ達、ここに残ります」



バスガイドさんはキョトンとした後戸惑いがちにバスに乗って行ってしまった。さあこれで後戻りはできませんね!



私達は4人そろってゼブロさんのところへ乗り込んだ、いや乗り込んではないけども。

20130103

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