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□TH・IAがもし兄弟だったら
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「ノブ兄ー?」
朝6:45
いつもなら一番に起きてるはずのノブ兄が起きてこないから心配になって部屋に呼びに来た。
外から呼びかけても返事がない。
まだ寝てるのかな…珍しい。
「ノブ兄入るよー?」
ミオが扉を開く。
その後に続いて俺とトシも部屋に入って行こうとした。
しかし、ミオが止まってしまい進めない。
「ミオ、どうした?」
「ノブ兄が…本に埋もれてる」
ミオの肩越しから部屋を見るとノブ兄のベッドに本が雪崩れていた。
「ノブ兄!!大丈夫!?」
部屋に入って本をどけていく。
「ノブ兄ー…▽へんじが ない ただの しかばねの ようだ」
「死んでねーよおお!!!」
山になっていた本をあらかた床に落とすとノブ兄が自力で本を押しのけ起き上がった。
「トシ!勝手に死なすなよ!!」
「えーだってノブ兄呼んでも返事しないんだもーん」
「本が重くて声出せなかったの!」
起き上がってきたノブ兄は元気なようでトシに枕を投げる。
「ノブ兄…あれだけ本積んじゃダメだって言ったのに!」
「いやー戻すのめんどくさくなっちゃって…」
俺が退けた本を指さしながら言うと頭をかきながら目をそらす。
「こんなとこに本積んだら雪崩れるよね…しかもハードカバーばっかり」
ミオがベッドヘッドに積まれた雪崩れなかった本を指さす。
「ハードじゃないのはこっちに積んであるからハードばっかんだよ」
「ノブ兄そういうとこだけ細かいよね」
言いながらトシがノブ兄に枕を投げ返す。
「つか!そこにこだわるなら雪崩れるほど本積まないようにこだわってよ!!」
「俺もこんなアホな死因やだから今度から気を付けまーす」
「あー、あの顔はまったく反省してない顔だ」
「うん、またやるねきっと」
「」