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□チョコレート※
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「ちょっと薄いけど、チョコレートだね、確かに」

巌徒も同じような意見を口にし、ボトルの中身を躊躇いなく御剣の体躯に零しかける。

「ッ……」

室内の温度に冷やされた液体に小さく息を呑む。途端に広がる甘い香りと容易に想像がつく展開に頭がクラクラする。当たって欲しくもない予想を裏切らず、重力に従いゆっくりと流れるローションを巌徒が舌を這わせて舐めとる。御剣の白い肌に乗るチョコレート色と胸の飾りに吸い付き、舐めとるというよりも塗り込めるように先端を転がす。執拗に弄ぶ間に重力に従って御剣の体躯を流れ落ちる液体が茂みを濡らした。
巌徒の触れる分だけ体躯の熱と息が上がり、こぼれ落ちる声にも甘味が含まれていく。

「海慈さ……っ」

胸にしゃぶりついたままそろそろと伸ばされた手が、緩く起立し始めた中心を捉える。ローションによって摩擦の減った竿を上下する手元が粘着質な水音を立て、御剣自身を追い立てる。胸の飾りに緩く歯を立て亀頭を擦られれば、先端から先走りが滲む。
粗方舐め清められた御剣の体躯に再度ボトルを傾けられ、下肢が濡れる。当然、ボトルから開放された分だけ薄まったはずの甘い香りが強く薫った。それは、巌徒の手によって育てられた起立に主にかけられていた。徐に、起立に舌を這わし、口腔内へと引き込まれる。じゅぽじゅぽとそれこそ耳を覆いたくなる程卑猥な音が響き、巌徒の頭を引き離そうと伸ばした手は、いつの間にかその動きを助長させるように髪に指を絡め、腰が揺れる。

「ぁんッ・・・・・・あぅ、あ、あっ」

その水音がローションなのか巌徒の唾液なのか、御剣自身の溢れ出した蜜か分からない程に混ざり合い、音さえも御剣を煽る。羞恥を煽り、その羞恥さえ感じなくなるように、激しい抽挿が繰り返される。亀頭にグリ、と舌が捩じ込まれ、既に重みを増した双球が揉まれれば、御剣が崩落するのは容易い。何度とはなく体躯を重ねた巌徒には御剣の弱点など分かりきっている。

「海慈さ……も、イきた、いアッあ、ああ―――っ」

御剣の言葉に応えるかのように巌徒の口が窄み、先端に吸い付く。その刺激に耐え切れずにそのまま御剣は巌徒の口腔内へと吐き出した。ビクビクと下腹が痙攣し、次いで弛緩する。はぁはぁと荒い呼吸を繰り返し、巌徒の髪に差し入れた指が重力のままシーツへ落ちた。


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