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□2(仮)
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「…ッ、んぁ、あ……」

厳徒が触れる度に息を詰め、熱の籠った吐息を艶かしく零す。
軽く当たった歯に、身を振るわせる御剣に、厳徒は態と歯を立てる。

「いっ、ッああぁあっ……」

ビクリ、と身を固くした後に、小さく悲鳴を上げ、一層強く厳徒の頭を抱え込み、ゆっくりと弛緩する。
はぁはぁと、忙しく呼気を荒立て頬を染めて焦点の合わない瞳が空(くう)を映す。
達した余韻にさ迷う御剣に、厳徒は只笑みを深くする。
唾液に濡れて、うっすらと透けて見える小さな果実を満足げに舐め上げられ、ビクリと震える。
先より張りの収まった中心とゆっくりと広がる濡れた感触に、瞳が揺れる。

「胸だけでイクなんて、女の子みたいだね」

クッ、と喉奥で笑われ、思わず下を向き頭が左右へと僅かに揺れる。
真実を突きつけるように、緩慢な動きでベルトを外し、緩めたスラックスの隙間に指を滑り込ませ、指先に絡めた欲の果てを、眼前にさらされる。
ドロリとした白濁が指先を流れ落ち、僅かに指の腹に残ったそれを唇に塗りたくられる。

「……っ」

「ほら、証拠はあがってるんだよ」

楽しげに笑いながら、取り調べで犯人を追い詰める決定的証拠を示すように、白濁の付いた指を、御剣の咥内に滑り込ませる。
白濁の味を嫌でも感じる指に舌を這わせ、唾液を絡ませる。
バラバラに舌を撫でる指が次第に纏まり、咥内を出入りする動きに変わる。

「んぅ…ふ、ぁむ……」

厳徒の手首に両手を軽く添えて、口淫を真似て見せる。
これから先を期待した後孔が、何もしていないのにじわり、と熱を持ち、僅かにヒクつく。
軽く見上げた先の熱の籠った瞳が細められ、指が引き抜かれ、指のお陰で閉じられることなく頤を塗らす唾液をそのままに、唇が重なる。
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