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□オシオキ※
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締め切った室内に充満するのは濃厚で淫靡な香り。激しい律動によって生まれる淫らな声と卑猥な水音。外界と切り離されたそこは、狂った世界。
「っあ・・・・・・ッ、海慈さっ・・・・・・」
背後からの容赦なく攻め立てられる。獣のように遠慮なくぶつかり合う腰が後孔を抉る。もう何度達したかもわからなかった。
「・・・・・・御剣ちゃん、ほら、もっと腰、振りなよっ・・・・・・」
できるでしょ?と淫靡に誘う声は、快楽に緩んだ頭には命令と同義。言い様、中を深く突き上げられ御剣の背が大きくしなる。
「んっ、ァアッ・・・・・・」
快楽に身を委ね、力の入らない体躯が重力に従って崩れ落ちる。巌徒の支える腰だけが高く掲げられていた。
「・・・・・・はっ、ぁ、んんっ」
唐突に止んだ律動に、ゆるり、と御剣の腰が揺れる。力の入らない体躯の無意識の行動。快楽を追う本能。巌徒に教え込まれた所作。クスリ、と巌徒が笑い背後で空気が揺れる。
「言うこと聞けないコには、オシオキが必要だよねッ・・・・・・」
楽しげな巌徒の声が耳朶を揺らす。次いで、パシン、と破裂音が響く。