絵描き=忍者

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ここは、どこだろう。



さっきまでは、車や人がいっぱいいたのに…
ここは森と焼け野原だけだ。


あぁ、日の熱さで頭がクラクラする……



「おい!?」


だれか呼んだかなぁ?

フフッわかんないや…



でもなんだか心が暖かい―――――――








『っ!?』


ガバッと起き上がる少女



「あ、起きた」

彼女の隣には、金髪の美少年がいた。


母さん、父さんさっきの起きたぞー と走り向こうにいってしまった。


「ばかたれお嬢さんに「さっきの」とか言わないの!」

「まぁまぁ母さん」


髪を一つくくりにしているのが金髪少年の母親だろう。
そして、少年と同じ綺麗な金髪をしていて温厚にみえるのが少年の父親だろう。


「…でお嬢さん」

「は…ぃ」


金髪少年の父親が彼女の近くに行き、しゃがみこんだ

「お嬢さんは、どこからきたんだい?見たことない服装をしているし、この道具が君から落ちたんだ」

この道具とは、携帯のことだ


金髪少年が少女を抱き上げたとき落ちたものらしい



「私も私でわからなくて…」

と会話をしてるとこ



「そうかい、まずお嬢さんの名前教えてくれるかい?」

「はい、」


優しく微笑む男性にホッとし沖雷那緒です。とはっきりと答えた。



また彼女をみつけ運んできてくれたのが田村三木ヱ門とその父、母だそうだ




「室町…時代…」

その家族から聞いた時代は、彼女がいた世界の"平成"ではなく"室町"


つまり約500年前の世界 と言うことだ



「タイム…スリップ…」

「なぁ那緒、タイムスリップってなに」

三木ヱ門が那緒に問う



「はい、信じて貰えないと思いますが…私は、タイムスリップして約500年後の世界からやってきました」


それを聞いた三人は、目を見開いた。



「こんな怪しい人間、こんな暖かいとこにいちゃいけませんよね…今すぐでていきます。」


と立つとふらつく


それを三木ヱ門の母が支えた


「なにをいっているんだい!タイムスリップとやらしたなら今家族とかいないんでしょ!頼れる人がいないのは、辛いでしょ!父さんこの子うちの子にしましょう?」


那緒を強くだきしめ三木ヱ門の父親に問う。


「あぁ、そうだな私もそう考えていたんだ」


「那緒さん…いや那緒私たちの家族になってくれるかい?」



と那緒に優しく微笑む。


「私…なんかが…家族になって…いいんですか…」


ぼろぼろ と涙を零す


「あぁ」

「ありがとう…ございます…」
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