長編小説
□四日目
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「それ、ともう1つ」
一通り話を聞き終え、暫し瞑目していた青年が切り出した。
「一つ、頼まれちゃ頂けやせんか。報酬は弾みますんで」
僅かに苦笑の混じった、思わず頷かされそうな困った笑顔を作る青年に、何だと問うと。
「さしずめ――子供のお守り、ってとこですかねィ」
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