守り星
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「ザンザス様・・・?」
後ろから聞こえたオッタビオの声に、ザンザスはどこか誇らしげに振り向いた。
が、オッタビオの手には小さな箱が在った。よくよく見ると、それは猫の耳飾りだった。
「・・・なんだ?それは。」
不機嫌そうなザンザスをオッタビオは訝しげに見ていたが、いつものことだと無視をした。
「前にキア様が見ていたというアクセサリーですが?ザンザスのほうこそ、それは?」
ザンザスは自分の予想が外れたことが面白くなく、眉間にシワが一気によった。
「いや、これも気に入ったから買うぞ。」
「はい、分かりました。」
何故、そんなに不機嫌になったか分からなかったがいつものことだとオッタビオはなにも聞かなかった。