守り星

□04
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鈍く痛む頭をザンザスは擦った。

「くっくっく。おい、ドン・ボンゴレの御子息の目が覚めたぞ。」

突然聞こえた下卑た声に、ザンザスは反射的に眉を潜めた。

意識をはっきりさせ、周りを見渡すと四、五人の男が周りにいる。手はご丁寧なことに縛らているた。
薄暗いそこはどうやら路地裏の様だった。

「てめえら、何者だ?」

「いやいや、ボンゴレの御子息がこんなにも簡単に捕まるとはラッキーだった。」

リーダー格らしい男の言葉に、ザンザスは油断していた自分を恥じた。

店内で後ろから布を口に当てられ、気を失い気付けば拐われていた。
情けないにも程がある。

「カスが・・・・・!」

ザンザスのその言葉に、男の一人が近寄って、ザンザスの顔を蹴りあげた。

「ガッ!」

横たわるザンザスを男達は嘲笑う。
それにザンザスは改めて恐怖を感じた。
もしかしたら、本当に殺されるかもしれない。
助けに来てよ、誰でもいいから。
たくさんの人の顔が思い浮かぶ。
九代目、ジーナ、オッタビオ。
けれど、最後に思い浮かんたのは何故かあの優しい日溜まりだった。

「さてと、じゃあこいつは約束通り・・・・」

かつん・・・・

男の言葉を何かの物音が遮る。

ザンザスがその音の方に目を向けると、そこにはあの優しい日溜まりが立っていた。
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