守り星
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「すみません、この辺で黒髪に赤い瞳の男の子見なかった!?」
キアは急いで、オッタビオに連絡をした。何もせず、待っていろと言われたもののそんなことも出来ず周囲の人間に聞いて回っていた。
「あら、見たわよ。」
「ほ、本当に!?」
「ええ、さっき何人かの男に担がれてそこの路地裏に入って行ったわよ?」
それに礼を言うと、キアはゆっくりと路地裏に目を向けた。
恐らく決して入っては行けないはずただ。けれど。
「ザンザス、待っていろ!」
今行かなければ、一生後悔する。
その絶対的な予感に身を任せ、キアは走り出した。