守り星
□03
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「キアとお使いに行って来て欲しいんだよ。」
穏やかな九代目の声にキアとザンザスの顔が、ひきつった。
「・・・・冗談ですよね?」
が、キアの切なる願いはあっさりと打ち砕かれた。
「いや、本当だよ。美味しいケーキ屋さんに注文してるんだ。二人にとって来て欲しいんだ。」
「はぁ!?オレはぜってー嫌だからな!」
ザンザスの猛烈な抗議も九代目の笑顔の前に消えた。
「ザンザス、頼むから。ジーナは行ってくれそうにないからね。」
「でもっ・・・・!」
「ザン。」
こういう時は大抵、傍観を決め込んでいるジーナが珍しく会話に入って来た。
「行って来て。」
九代目の娘、ジーナ。八歳、ボンゴレ内で彼女に逆らえる者はいない。
行ってらっしゃい
(迷子にならないように。)