守り星
□03
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「はあー・・・・」
キアは朝食を取るために廊下進んでいた。そして、深々と溜め息をつく。
書庫での一件以来ザンザスは余計にキアを毛嫌いする様になった。
が、ジーナ以外ザンザスが隠れている場所が分からないため、キアが探すしかなくなる(超直感のおかげ)
ザンザスはキアが近づくと物を投げたりするのだが、この頃は慣れてきた。
(今日も頑張ろうか・・・・)
キィっと、気合いを入れドアを開く。
「おはよう。」
「ああ、キアおはよう。」
「はよー」
「おせえ・・・・」
キアの挨拶にいつもなら無いはずの、声が答えた。
「九代目!?帰って来てたんですか?」
「ああ、仕事が珍しく早く終わってね。さあ、席に座りなさい。一緒に食べよう。」
九代目の声に促され、 キアが席に座り食事が始まる。
九代目が勉強の進み具合などを質問すると、二人は、特にザンザスが嬉しげに答える。
(機嫌、良さそうだな。)
不機嫌そうな顔しか見てこなかったせいかなんとなく、キアは嬉しくなる。
和やか雰囲気のまま朝食が終わった。
「親父、今日は家居られんのか?」
平静を保とうと、必死に抑えているがそわそわしていることがよく分かる声だった。
「すまない、これから仕事があるんだ。」
「そうか・・・・」
明らかに静んだその声に九代目は、苦笑を漏らした。
「けれども、夜には帰って来られるよ。所でザンザスに頼みがあるんだ。」
「なんだよ?」