守り星
□02
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「はあぁぁ〜・・・」
キアの重いため息が部屋に響く。
「会いたくないな・・・・」
キアが従兄妹の二人に会った、次の日。
キアは鬱々とした気分で九代目に貰った部屋を見回した。
シックデザインの家具が置かれた部屋は一発で気に入ったものの、またザンザスに会うと思うと、気がどんどん重くなる。
そうしていると、ノックの音がした。
「はーい!」
返事と共に、ドアが開きジーナが部屋に入って来た。
「キア、朝食の準備が出来たよ。」
昨日とは違い、楽しげにジーナは言うと、ゆったりとした動作で壁に寄りかかる。
「あ、はい。わかりました。」
キアがジーナの元に行くと、ジーナは歩き出した。
廊下を歩く二人の間に沈黙がはしる。
「あの・・・・」
沈黙に耐えきれなくなった、キアが口を開く。
「んー、何?」
「あの、ジーナ。ザンザスはどんな様子だった?」
朝からずっとキアが気になっていた事だった。
その質問にジーナは楽しげに答えた。
「プライドズタズタで、朝からずっと不機嫌だよ。」
「う、そうか。」
がっくりと肩を落とすキアを見て、ジーナはおもしろそうに笑いだす。
「フフフフフフ。頑張って仲良くしなきゃね。これから、一緒に住むんだから。」
そういっていると、ジーナがとあるドアの前で立ち止まった。
「さて、頑張ってね。」
ドアが、ジーナによって開かれた。