守り星

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「ザンザス、ジーナこの子は今日から一緒に暮らすことになったキア。君達の従妹だよ。」

キアの父親は、九代目を庇って死んだ。
ゆういつの親戚である二人の従姉弟を目の前にしてキアは緊張していた。
「よ、よろしく!」

最初に会った時、キアは二人を綺麗だなと思った。
鴉の濡れ羽の様な、艶々とした黒い髪。そして、ザンザスは焔の様な紅い瞳。ジーナは空の様な澄んだ青。

そういって微笑むとザンザスは人を小馬鹿にするような笑みを浮かべた。
「失せろ、カスが!」
「ザンザス!そんなこと言ってはダメだよ」
九代目の言葉をもザンザスは嘲笑う。

「カスをカスといって何が悪い?それにだあの程度で死んだなんてこいつの父親はボンゴレの恥さらしだ」

その言葉に、九代目が何か言おうとしたその時だった。
「今、なんて言ったの?」
その愛らしい外見からは想像も出来なかったその声にザンザスも怖じ気づいた。それを今までどうでも良さそうにしていたジーナが興味深そうに見つめていた。
「は、恥さらし・・・・・」

バッチーン!

恥さらしという言葉と共にザンザスの頬に平手が入った。
平手をくらい呆然としているザンザスをキアは怒鳴りつけた。

「父さんは誇りを持って九代目に仕えた!君に父さんを侮辱する、権利も義理も義務も無い!分かる?」

それにザンザスはこくりと頷いた。
「なら、父さんに謝って。」

ザンザスはただ、キアの顔を見つめていた。
「ごめんなさいは?!」
「ご、ごめんなさい」
それをジーナは爆笑しながら、九代目は感心しながら傍観していた。



初めまして、これからよろしく
(これからおもしろくなりそうだ)

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