セカコイ リクエスト小説

□不協和音の夢
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R18?)





もつれあう

裸で 体温が奪われていくような

そんな感覚だった。




何度もキスをかわしたせいで
糸をひいている。

「律っ」



「あっ 嵯峨先輩」




ギシッ ギシッ







何度目だろう


この部屋で

窓から月をみながら

揺さぶられる





幻想的なこの時間 永遠につづいてほしいようなそんな…。







嵯峨先輩

嵯峨先輩

嵯峨先輩








『おい!! 律!! おきろ!!』


声が聞こえた。
でも俺はあえて無視していた


そんな俺に嵯峨先輩は満足して

また手をのばす




体中を触る。








後悔は死ぬほどしてる。その分だけ
快楽を呼び覚ます


「律っ」


腰の動きがピークに達すると
内側がうずくのを感じた。
広がっていく熱。それが気持ちよくて
俺はまた無意識に求める。




「はぁっ、あ、嵯峨先輩
俺おかしくなるっ」

「りつっ りつ…」



「ああっ もっとゆっくり…」



一度中で出したというのに
元気なその塊に突き動かされて
律はひっきりなしにイって
言葉通りおかしくなっていくのを感じた。






「や、やめ 」


荒い

呼吸が荒い。


ああ


ねえ








『律…好きだよ…』









嵯峨先輩はちかくにいるのに
やたら遠く感じた。

あれ すこし声が低くなったのかな嵯峨先輩





そうだよね ここの世界はいいね

このままだったら
俺たちは別れないし
嵯峨先輩の両親も別れないもんね


悲しい別れなんてこないよね。




いじめられているのは俺なのに
俺は嵯峨先輩を哀れに感じた。



キスをしたこの部屋の隅で



切ないという感情を知る。









耳なりのように響く着メロのピアノ




不協和音
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