過去拍手文2

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「モブのくせに良い声優つかいやがって!!
そこまでして木佐さんの気をひきたいか!
死ね! きらきらびーむ!」


ぐっしゃあああああああ!!






先日、住人によるとそんな声が聞こえ
ブックスまりも
という店の前 28 独身男が出血多量により死んでいるのが発見されました。

遺言は 木佐、てめえ
だそうで
犯人は不明


そこで立ち上がった探偵が






「どんな難事件でも30分で解決してやる」


高野政宗と


「どんな安事件でもね」


助手の小野寺。


はやく町内に安全がもどってほしい住人は
二人に期待のまなざしを送った。


いま


彼らの推理が







「いらっしゃいませー!」


「あれ? 雪名君 エプロンに返り血ついてるよ?」






繰り広げられる前にそんな会話が店内にくりひろげられてしまいました。

こまります

これでは30分もちません。





警察も手錠を出してきました

すると探偵の高野が声を張り上げるではないか。




「わかりました 犯人が。

犯人は木佐です」



とんだ濡れ衣です。







警察に 僕、どうしたの?
家かえれないの? と聞かれていた木佐は
怒って高野を見た。




「何で俺!」



「だって、被害者は最後にお前の名を呼んだんだぞ
無関係なわけないだろう」


「くっ!」



後ずさる木佐。 雪名をかばおうという
気はないのか警察を潤目で見上げ、俺じゃないからね?とくびをかしげている。


すると高野は鼻をのばした警察なんか目も留めず電信柱に手を置いて
考察しはじめた。


「候補はすべてで、5人だ

木佐、横澤、雪名、羽鳥、美濃




まず 横澤は出張中だが


昨日のこの時間帯には会議は終わっていたはず
つまりそこから
終電はおわってるから線路沿いに走ると

往復4時間ですむわけだ。近ぁ!

ってことでぎりぎり殺害できたな
どうせ宇多田ヒカ○聞きながら『ぼくはクマー!』とかいって走ってきたんだろ」




「近くないくせに近ぁ!でごまかさないでください

殺害できた可能性だけであげると
全国民あげれそうですね」


横で小野寺がなんかいっているが気にしない。

高野は推理の根拠のつづきを述べた。

「羽鳥には動機がある
なんとぶっくすまりもは木佐担当の漫画ばかり!

なぜ俺の千秋の漫画の宣伝が一番じゃないんだ!

そう思い

羽鳥は夜中 本屋にもぐりこんだ










しかし!



羽鳥は鳥目だった



くらいところがみえず 店員を殺すつもりがモブをアゴで刺し殺した


完璧じゃないか」



高野はにやにやとわらって褒めてもらおうと小野寺のほうを見た。

しかし小野寺はどこか宙をみている。



スョボン。



「で、美濃さんは?」


「美濃ってほら とりあえず犯人ぽいしあの笑顔」



だんだんてきとうになってきました。







すると、まだ10分しかたってないのに
店から雪名がでてきたではないか。


はんぱない返り血です。



その場にいるだれもが思いました








うわあこいつ犯人だ、と。



高野も言い逃れができず冷や汗をかきます。






「すみません 木佐さん

でもおれ、くやしかった 木佐さんの元彼が」


「やめ、罪みとめるのはやいって!!」

叫ぶ高野の横、木佐は
ゆったりとした足取りで通り抜けた。

「雪名…」



「だから、だからっ 」


「うん どうしたの」


「むかついてっく、きらきらびーむでっ

内臓をえぐった…」


「うおお、ネーミングのわりにぐろい



てか、とっととつかまれよ」







「っ、なんでですか

あえなくなるんですよ?!」




「そうだな」


「好きだったの俺だけなんすか!?」





「ふっ  ばーか







罪みとめたほうが、はやくシャバにもどってこれるだろ?」





「…っ木佐さん」






気づけば、まわりがみな 泣いていた。
高野は時計を見て
後20分いちゃついてとかいっている。



いやあ、30分探偵って



つらいなあ。






「君たちの絆には感動した
今回はちゃらにしてやろう
しかし今度から人殺しはやっちゃあいけない
わかったね?」



「「はーい!」」









「今日も 良い事件でしたね」

「ああ」


盛り上がる街中を背景に高野と律は手をとって帰った。




明日は どんな事件がまっているんだろうか









今はただ、

それだけが楽しみである。

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