セカコイ 長編

□小野寺律=りっちゃん!4
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四章:君が君であるのなら。








「へー小説なんて書けるんだすごーい」


「どんなの書いてるのー?」


「ふーん へえー」


ああっ もういらいらする


興味ないなら聞くな!


ろくな感想も言えないくせに!

「すごい枚数〜」



「投稿すりゃーいいじゃん」


「君なら顔写真載せたら絶対売れるって!」




「小説なんか書いてても売れないとニートだよ?」




「ここの表現おかしくない?
この前文学賞とった人はこう言ってたけどなー
君間違ってるよ」



うるさいうるさいうるさいうるさい
うるさい!!

この低脳どもめ



ここ文章間違ってるよ、とかいっちゃって
そういう表現なんだよ!

理解できないなら読むな!
文学賞取った人の書き方が正解で
その他は間違ってるなんて言えるほど
文学の世界はせまくないんだよ!









ほんとうに










どいつも こいつも





「ねえ、それ読んでもいい?」













ああ












おまえも









どうせ





「ねえ! これこの子どうなるの!?
ちょっとお願い! 教えて!


あーでもネタバレはなぁ…っ
続き書いたら見せてねっ! 絶対だよ!

もう本当ラストの引きがいいよね
次がどうなるのか想像の余地を与えてくれてるし…登場人物がいちいち魅力的なんだよな〜

あ、でもここ改行多いかな

そうそう。その方が見やすいよ」








あれ ねえ なにコレ










おまえは―…。
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