セカコイ イメージ曲ss

□すれ違い
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横澤と避け合っていた小野寺だが

高野宅

めずらしく同じ空間に
プライベートで三人の姿があった。


ソファに腰掛けた横澤の膝にはソラ太がいる

「…」

「…」

予想通りといえばそうだが、会話がない

「紅茶いれますね!」

「いや 小野寺 おまえは座ってろ
客だし」

「うう…」

「そんなに俺と居るのがいやかよ
じゃあ俺もう帰る」

「うわあ そうじゃないんです横澤さん
俺がチキンなだけなんです〜」


まったく

小野寺は相変わらずだ。

高野と横澤はやはり親友同士で。
顔を見合わすと
互いの考えがわかった。

仕方ない

(高野 おまえが会話ふってやれ)

(はいはい)

横澤から目をそらすと
緊張でガチガチになった小野寺にむかって
高野は聞いた。

(たぶん俺の家に居るのがいけないんだろうな
すぐ隣に行けば帰れるわけだし
場所を変えよう)

「ちょっと三人で食べにいこうぜ

小野寺 おまえ辛いの大丈夫?

辛い店なら知ってんだけど」

「俺 辛いの苦手です」

「え〜 じゃあいかねえよー」

小野寺の返答に高野は拗ねた

「いやっ まあわかるけどな
そんな拗ねた言い方しなくてもおまえ…
ほかの店考えてやれよ!」

「(なんだろう横澤さんが優しい)」

高野はほかの店ねえと考え始める
すると店はあきらめたのだろう

「ドライブいかねえ?」

と言い出した。


「良い山道知ってるんだけど」

「山道ってどこのことですか?」

律は不審がって聞き返す

「じゃあ行かねえよ…」

「なんでだよ! 政宗!
聞いてるだけじゃねえかよ山道のことを!」

「うっせー だまってろ横澤
小野寺全然ノル気じゃねえじゃん!
どこの〜って聞いた時点でもうそれ行きたがってねえんだよ


え〜! いきたーい

だろまず!

行きたい行きたいどこどこ?

ってなるだろ普通

小野寺 なあ

まず行きたい意思が先なんっ
じゃあもうぜったい行かないっ」

「………」

横澤は黙ってソラ太をなでた。

いつからこいつはこんなに子供になってしまったんだろう

とー…・

そして、ふと小野寺を見ると
ほほを膨らましているのが見えた。

ああ 同類か。

こいつら二人とも子供なのか…

「じゃあドライブもやめだ
映画みよう

ホラー映画大丈夫か
前売りチケットちょうど三枚もってんだけど」


「(なぜ)俺怖いの…「じゃあ行かねええよー」」

「はやいよ!!
まだ何にも答えてねえじゃねえか
小野寺の奴!
おまえ何なの!? 答えきくの怖いの!?
おまえ馬鹿かよ!」



結局この日は三人とも家でだらだらと
ソラ太をかまってましたとさ




おわり!











そして横澤さんがやっぱり突っ込み。

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