少年漫画
□マフィアなバースデー
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バジル「ディーノ殿、お誕生日おめでとうございます!」
フゥ太「おめでとう、ディーノ兄」
(ディーノの誕生日を祝うためパーティーが開かれており、プレゼントと祝いの言葉を受け取った主役はご機嫌な笑顔で応え)
ディーノ「おう、サンキュー!皆に祝って貰えて嬉しいぜ!……しかしバジル…お前何だよ、その格好」
バジル「え?拙者…何か可笑しいですか?」
(バジルは自分の服装を見ながら、わからないと首傾げ。そこへ白蘭が近寄り)
白蘭「やあ、皆揃って楽しそうだね。僕を呼んでくれないなんてズルイなぁ…僕らも混ぜてよ、ねえ?レオ君?」
レオナルド・リッヒ「白蘭様のおっしゃる通りであります」
フラン「まったくー、どうしてミーまでカエルプラス、こんな格好させられなきゃならないんですかー」
綱吉「んなーッ、変なの増えてる!」
レオナルド・リッヒ「…クフフ、変なのとは酷い言われようですね…。僕は仮装パーティーだと言うから、わざわざ変装して駆け付けたのですよ」
綱吉「…骸!仮装パーティーじゃなくて、ディーノさんの誕生日パーティーだよ。それに骸のそれは変装じゃなくて憑依だろ」
白蘭「骸君さぁ、この姿結構気に入ってるみたいで実はノリノリなんだよ」
フラン「レオナルド・リッヒの姿は対、ミルフィオーレでボンゴレ側には実際に披露してないですからねー…。普段のパイナップル頭よりは幾分かマシ、と言っておきましょうか」
(それを聞いた骸がレオナルドから六道骸の姿に戻り、三股の武器でフランの頭を突き刺し)
骸「黙りなさい。まったく何年経っても口の減らないおチビですね」
フラン「いつまでも人をおチビと呼ばないで下さいー。ミーはミーなんで何て言われようと変わりませんー。だから、いい加減諦めて下さいー。パイナッポー師匠」
骸「…ほう。どうやら弟子の育て方を間違えたようですね。そこへ座りなさい。1から鍛え直してあげます」
フラン「暴力反対〜!」
(フランは頭の被り物を押さえながら骸から逃げ)
リボーン「…間違えてんのは、お前らの格好だ。主役のディーノより目立つのは控えるべきところ…だが、パーティーがより盛り上がってんのは否めねぇ」
綱吉「リボーン!お前、いつからそこに!?」
リボーン「オレはずっと此処に居たぞ」
ランボ「…やれやれ騒がしいな…。ボンゴレ、オレもお忘れなく」
(ランボが振る舞われた高級料理を優雅に食べながら現れてポーズし)
綱吉「ランボ〜!」
スクアーロ「う¨お¨ぉい!今日は同級生の誕生祝いだ。ボスは来ねぇがオレは来てやったぜ!」
(いきなりの大声に一同、自分の両耳を手で押さえて塞ぎ。スクアーロの背後からまた人が現れ)
雲雀「…この騒ぎは一体何?群れてると…全員噛み殺すよ」
(雲雀は武器を構えて皆を睨み付け)
ディーノ「こら!待てよ、恭弥…。コイツら、オレの誕生パーティーやってくれてんだ。手荒な真似すんじゃねぇ!」
雲雀「へえ、跳ね馬の誕生日…。僕には関係無いね」
(構えた武器を引っ込め、冷めた風に背を向けて雲雀は立ち去り)
ディーノ「何だったんだ、今のは…。つーか、その前も訳わかんねーけど…」
綱吉「ディーノさん、雲雀さんなりに祝ってくれたんだと思います。長い付き合いの仲間の誕生日を忘れるはずがありません」
ディーノ「……アイツ、やっぱ分かりづらいな」
(苦笑いしながら雲雀の後ろ姿を見つめるディーノ。バジルは雲雀の態度より、自分の服装の何処が可笑しいのか悩んでいた。親方様にまた、騙されたらしい。白蘭たちは仮装した方が楽しいと言う考えから自発的に仮装した模様。とにもかくにも賑やかなマフィアの1日でした)