短編

□後編
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ごく普通の平凡な人生を送る予定だった九印玲。
彼女は、自分が昔の自分の元にタイムスリップするなんて考える由もなかった。
昔の彼女は、忍者だったのだ。

タイムスリップしてしまった彼女は、無事に現代に戻れるのか!


土井先生の悲痛な叫びが項を奏したのか、学園長先生は、委員会活動時にのみだけ未来の帰り方探しが行われることになった。(苦笑)


葵「学園長せんせー!玲ちゃんは、どの組でお勉強するんですかー?」
学園長「ふむ、どうしようかのぅ。」

辺りを見渡し、土井先生と目が合う。

半助「無理です!絶対に無理ですからね!」
学園長「半助、まだ何も言っとらんぞ?」
半助「普通にわかりますよ!玲さんを一年は組に入れさせようって考えていたでしょう!」
学園長「教科だけじゃ!」
伝蔵「実技はどうするおつもりです!?」
学園長「六年生の実技にでも放り込んでしまいなさい!」
六年生一同「(…玲(ちゃん)と見分けつくだろうか(かなー)…。)」
玲「どーせ、私が面倒みるんだろ?」
学園長「玲だけでは大変だろうからな、学級委員長委員会が責任を持って面倒をみるように!」
学級(略)一同「!?」

学園長の爆弾発言に驚く学級委員長委員会の面々。しかし、その中に一人だけ爆弾発言をラッキーと言う生徒が居た。
もちろん、学級委員長委員会委員長だ。

玲「ラッキー!三郎におしつーけよ。」
葵「玲ちゃん…。(苦笑)」
学園長「以上!解散じゃ!」

学級委員長委員会委員長は、マイペースのめんどくさがりです。
一年生の委員にすら、仕事を押し付けます。
普段は、めんどくさがりながらも仕事はするんですけどねー…。(苦笑)

玲「庄ちゃーん!教科終わったら、玲ちゃんを連れて来てねー!よろしくー!」
庄左ヱ門「わかりました!」


〜一年は組〜
半助「…という訳で、九印玲さんを我が一年は組に迎え入れることになった。」
は組一同「わぁーい!」
玲「九印玲でーす。よろしくー!」
半助「玲さんは、兵太夫と喜三太の間に入ってくれ。…胃が痛い…。」

〜授業中〜
半助「乱太郎!起きろ!!」

出席簿を投げつける。

乱太郎「ふぎゃ!」

巻き込まれる玲。

玲「ほわぁ!」

授業をサボリ中の玲。
暇だったので、一年は組の授業を覗く。

玲「土井先生、さっすがー!」

((ガラガラ))

半助「…玲、授業はどうした。」
玲「サボリでっす!☆(テヘッ」
半助「教室に戻りなさい!」
玲「考えときまーす。あっ、庄ちゃん。次は道場だから、玲ちゃんは道場に連れて来てねー!さっき、言うの忘れてたー!めーんご!☆(テヘッ」
庄左ヱ門「わかりました!」
玲「んじゃ、玲ちゃんまた後でねー!」
玲「後でねー!」

走り去る玲。

半助「アイツは…。(溜息)」
きり丸「玲さんって、玲先輩に似てるんだよなー!」
しんべヱ「そうだねー!」
庄左ヱ門「玲先輩の生まれ変わりらしいよー?」
は組一同「えぇ!?」
玲「すごい驚き様だな。つーか、さっき学園長先生が言ったはずだろ?(苦笑)」
庄左ヱ門「誰一人聞いてませんでしたから。(苦笑)」
玲「おい!いいのか、それで!(笑)」
兵太夫「だって、ねぇ。(苦笑)」
喜三太「うん。(苦笑)」

一呼吸置いて。

は組一同「そんな風に見えません!」

伊助「雰囲気は似てるってくらいで。」
三治郎「口調とかは。」
団蔵「あんまり…。」
玲「何故に、そんなしゃべり方?それと話繋がってないよね?」
庄左ヱ門「作者の都合上です!」
玲「そんな理由なの!?」
乱太郎「まぁ、そこは置いといて。(苦笑)」
玲「置いとくの!?」
庄左ヱ門「玲先輩は、はっきり言ってめんどくさがりですので。(苦笑)」
玲「もういいや…。(苦笑)」
団蔵「会計委員会委員長の潮江先輩が言ってたけど、授業に出てきたと思えば寝てるし、大抵はサボるって。(苦笑)」
兵太夫「それに比べて、玲さんは、色んなことに真面目に取り組んでそうなんだよなー。(苦笑)」
玲「全然そんなことないよー?」
喜三太「どうしてですかー?」
玲「私も元居た世界では、玲ちゃんと同じだもん。(苦笑)
授業はサボるし、授業中は寝るしだよ?」

((カーン))
ヘムヘム「ヘームヘムヘムヘム。」

授業終了の鐘がなった。

半助「!?」
喜三太「終わったー!」
半助「……授業を終わる。
玲さん、庄左ヱ門に道場を案内してもらってくれ!庄左ヱ門、よろしく頼むぞ!」
玲「はぁーい!」
庄左ヱ門「わかりました!
じゃあ、玲さん!こちらです。」
玲「あっ、うん!」


〜道場〜
庄左ヱ門「ここが道場です。」
玲「ほへぇー。じゃあ、ありがとね!」
庄左ヱ門「はい。」

((ガラガラ))

纏「なんでもありの勝負しよーぜー!」
玲「絶対嫌。」
纏「えー!」
玲「纏、負けるとうっとおしい。」
小平太「よし、纏!私と勝負しよう!」
玲「めんどくさい二人が勝負し出したなー…。(溜息)」
長次「…似た者同士。(苦笑)」
玲「…入っていいのかなー?」
留三郎「おっ!玲じゃねぇか!入って来いよ!」
玲「あっ、うん!」
葵「玲ちゃん、やっほー!」
玲「なんか適応能力早くない?」
仙蔵「やっと来たか。そんなこと気にしたら負けだぞ。」
文次郎「本当にそっくりだ。見間違いじゃなかったみたいだな。」
伊作「でもなんか玲とは違うか…。」

((ガラガラ))

三郎「玲先輩!大変です!」
玲「なしたの?三郎。そんなに慌てて。めずらしい。」
三郎「全学年、実技の授業がなくなり、これから委員会の時間になるそうです!」
伊作「今、鉢屋君が入って来る前、僕しゃべってたよね!?」
玲「ドンマイ、不運。
で、三郎。どういうことだ?」
三郎「…学園長先生の思い付きです。」
玲「あんの学園長はっ…!」

玲「なんかあったの?」
仙蔵「まぁ、お前が原因だな。」
玲「えっ、嘘!?マジで!?まずくない?」
葵「別に、学園長先生の思い付きはいつも通り唐突だからいいけどねー。(苦笑)」
纏「だな。(苦笑)」
玲「みんな、なんか落ち着き過ぎじゃない?」
留三郎「まぁ、六年も居りゃな。(苦笑)」
伊作「慣れだよね。(苦笑)」
玲「慣れって怖いなー…。」

玲「…分かった。学級委員長委員会全員集合。集合掛けといて。(溜息)」
三郎「もう掛けてます。先に、職務室に行ってますから。ちゃんと、玲さん連れて来て下さいね!」

((ガラガラ))

玲「分かった。今、三郎が言った通りらしいからよろしく。
じゃ、玲、行くよー。」
玲「あっ、うん!」

((ガラガラ))

仙蔵「ふむ。我々も行くか。」
文次郎「だな。(苦笑)」


〜学級委員長委員会〜
勘右衛門「初めまして、尾浜勘右衛門です。五年い組の学級委員長をしてます。」
玲「優しそうだなー。勘奈に似てるかも…。(ブツブツ」
三郎「鉢屋三郎です。五年ろ組の学級委員長やってます。」
玲「やっぱり、三流に似てる…。(ブツブツ」
庄左ヱ門「黒木庄左ヱ門です。一年は組の学級委員長です。…いまさらって感じですね。(苦笑)」
玲「庄左ヱ門君は、庄君に似てるし…。(ブツブツ」
彦四郎「今福彦四郎といいます。一年い組の学級委員長です。」
玲「なんで、こんなに知り合いと似てるんだろ…?(ブツブツ」
玲「それは、玲が私の生まれ変わりだからじゃねぇの?(苦笑)」
玲「あっ、なるほど!」
玲「まぁいいや。とりあえず、私の部屋の地下書庫に行く。」
庄左ヱ門「地下書庫なんか作ってるんですか!?」
勘右衛門「…許可は、取ってるんですよね?」
玲「もちろん。理由が理由だし。」
彦四郎「どんな理由なんですかー?」
玲「溢れた本を片す場所が欲しかった。」
三郎「正論っぽくて、どこにもいちゃもんつけられねぇ!」
勘右衛門「いちゃもんつける気満々だったもんねー。(苦笑)」
玲「なんでいちゃもんつける気満々だったの!?」
彦四郎「まぁ、いちゃもんというより、ツッコミですね。」
玲「なんで!?」
勘右衛門「まぁ、とりあえず。」
玲「私の色んな奇行が問題だな。(苦笑)」
玲「自分で言っていいの!?」
玲「大丈夫だ。問題ない。」

((ビリビリ))

玲奈「尺が少なくなってきたから、さっさと地下書庫に行って!
じゃ、勘ちゃん、ここ、これで貼っといて!よろ!」

((ポイッ))

勘右衛門「了解ですー。」

((ペタペタ))

玲「今の誰!?」
玲「気にしたら負けさ!(笑)」
彦四郎「負けですね。(苦笑)」
庄左ヱ門「因みに、さっき出てきた方は、作者の中川玲奈さんですよ。」
三郎「尺ないらしいんで、さっさと玲先輩の部屋行きません?」
玲「だな。」


〜玲の部屋・地下書庫〜
玲「ここにある本は、私が卒業する時に、忍術学園の図書室に全部押し付けてやる予定なのだよ!」
三郎「ここにある本すごいな。『異国の拷問大全集〜吐かないヤツには痛みという名の快楽を〜』とか、『目障りなアイツを速やかに消す、十の手段』とか、『軟派男を懲らしめる方法〜死者続出編〜』辺り。」
庄左ヱ門「物騒過ぎるでしょう!」
勘右衛門「『目障りなアイツを速やかに消す、十の手段』かー…。借りていこうかなー…?」
彦四郎「尾浜先輩、なんで普通に借りていこうか悩むんです!それに、誰を消す気ですか!」
玲「このメンツって超カオス!一年生にツッコミさせるってどうなんだよ!」
玲「それが、学級委員長委員会クオリティ!(笑)」
庄左ヱ門「九印先輩…、威張らない下さい。」
玲「庄ちゃんの真面目っ子!」

((ビリビリ))

玲奈「ふざけてないでさっさと仕事しろ。」

((ペタペタ))

玲「って、作者ごときに言われたから真面目に本探すかー。」
玲「玲奈さんが、出て来なかったらしなかったってことね。」
玲「ウィ。」
玲「なぜに、フランス語。…あぁ、この時代だと南蛮語か。」
玲「なんでか、使いたい気分だった!
あっ、本あった。」
三郎「仕事するのはめんどくさがって長い癖に、仕事始めたら早いんだよなー…。(ブツブツ」
勘右衛門「本当だよなー…。そこが、六年生と五年生の壁ってヤツかな。(苦笑)(ブツブツ」
玲「三郎、勘右衛門。聞こえてるぞ。(苦笑)」
三郎・勘「!?」
玲「…もうすぐ、お前達もだよ…。
さて、外出て試すか!三郎は、自分の片割れ連れて来い!勘は、伊作連れて来るついでにイモリの黒焼と黒百合の汁と唐辛子かっぱらって来い!」
三郎「なんで、雷蔵なんです?」
勘右衛門「かっぱらって来い!って…。まぁ、行って来ます。(苦笑)」


〜忍術学園・中庭〜
三郎・勘「連れて来ましたー。」
玲「三郎、勘、おつー。
とりあえず、伊作と不破はここ寝っ転がって。玲は、その円の真ん中に立って。」

訳がわからないまま言われた通りにする伊作と雷蔵と##NAME##。

玲「さて、お迎えの時間だ。」

((ドカーン))

一同「は?」

爆音の後に玲は消えていた。


((キッキッキー))

運転手「危ないだろうが!飛び出してくんな!」
玲「あっ、すいません。…って、あぁ!帰って来てる!」

私は、無事に帰って来れたようだ。

……明日、親友や後輩達に会ったら聞いてみよう。

「お前の前世は、何者だ!」

ってな。


おしまい。
後書きの後におまけがあるので!


後書き!
今回は、小説内にちょいちょい出てみました!ww
今回は、管理人の原案です!ww

…おまけにいけいけどんどーん!
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