短編

□絵本『人柱アリス』
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『あるところに、小さな夢がありました。誰が見たのかわからない、それは小さな夢でした。小さな夢は思いました。

このまま消えていくのは嫌だ。どうすれば、人に僕を見てもらえるだろう。小さな夢は考えて考えて、そしてついに思いつきました。

人間を自分の中に迷い込ませて、世界を作らせればいいと。』











図書室


((ガラガラ))

留三郎「長次、居るかー?」


((タッタッタッ))

伊作「留さん!六年生、みんな居ないんだけど!…留さん?」

留三郎「…。」

伊作「どうしたの?…絵本?」

留三郎「…読んでみないか?」

伊作「今じゃなくても…。」


((パラパラ))
((ピカッ))


留三郎・伊作「うわっ!」
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