短編

□眠らない王子に眠りを
1ページ/2ページ


あの鍛練バカ、昨日も徹夜しやがって…。
隈…、また濃くなってるじゃねぇか…。



玲「なぁ、葵。文次郎を眠らせたいんだけど、どうしたらいいと思う?」

葵「文ちゃんが眠らないのは普通だからしょうがないんじゃない?」

玲「でもさ…。」

葵「じゃ、今日の実習は、私とくのたまの実習出ない?(ニコッ」

玲「いいけど?…何すんの?」

葵「今日のくのたまの実習は、ビスコイット作りなんだよねー。それにいっ君の睡眠薬を入れるの!(ニコッ」

玲「アッハハ!…その話、乗った!」




玲「伊作!睡眠薬くれ!」

伊作「いいけど?」


((ゴソゴソ))

伊作「はい。」

玲「サンキュー!じゃあな!」

伊作「…最近、寝れてないのかなー?」







午後。
忍たま…。


伊作「あれ?玲達は?」

仙蔵「今日は、くのたまの実習に出るらしい。」


文次郎を見て…。

伊作「あぁ。なるほど。だから、睡眠薬もらってくのたまの実習か…。(苦笑)」

仙蔵「どういうなるほどだ?」

伊作「さっき、玲に睡眠薬くれって言われてさ。さっきまでは、玲が、使うんだと思ってたんだけど、文次郎を見た瞬間理由がわかったよ。(苦笑)」

仙蔵「…隈か。アイツに、そこまで心配させるとは…。(苦笑)」

伊作「玲のことだから、無理にでも寝かせたかったんだろうねー。(苦笑)」





くのたま。


シゲ「玲先輩が、くのたまの実習にいらっしゃってびっくりです。」

玲「色の実習くらいしか出てねぇもんな。(苦笑)」

葵「早く作っちゃお!今日は、ビスコイット作りだよー!(ニコッ」

玲「みんなのと私のは絶対に混ぜるなよ!私のヤツ、睡眠薬混ざってるから!」

くのたま「はーい!」



ユキ「どうして、睡眠薬入りのビスコイットなんだろう?」

葵「それは、玲ちゃんに眠らせたい男子がいるからだよー。(ニッコリ」

トモミ「そうなんですか!?」

玲「葵、言うなよ…。(苦笑)」

ソウコ「どんな人なんですか?」

玲「…地獄の会計委員長。」

くのたま「えぇ!?」

玲「なんだ?私が、アイツの心配するのは変か?(苦笑)」

ソウコ「そうじゃなくて、怖くないんですか…?」

玲「話してみるといいヤツよ?暑苦しいけどねー。(苦笑)」


((チンッ))

シナ先生「皆さん、焼けましたよー。熱いですから火傷しないようにして下さいねー。」

くのたま「はーい!」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ