短編
□眠らない王子に眠りを
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あの鍛練バカ、昨日も徹夜しやがって…。
隈…、また濃くなってるじゃねぇか…。
玲「なぁ、葵。文次郎を眠らせたいんだけど、どうしたらいいと思う?」
葵「文ちゃんが眠らないのは普通だからしょうがないんじゃない?」
玲「でもさ…。」
葵「じゃ、今日の実習は、私とくのたまの実習出ない?(ニコッ」
玲「いいけど?…何すんの?」
葵「今日のくのたまの実習は、ビスコイット作りなんだよねー。それにいっ君の睡眠薬を入れるの!(ニコッ」
玲「アッハハ!…その話、乗った!」
玲「伊作!睡眠薬くれ!」
伊作「いいけど?」
((ゴソゴソ))
伊作「はい。」
玲「サンキュー!じゃあな!」
伊作「…最近、寝れてないのかなー?」
午後。
忍たま…。
伊作「あれ?玲達は?」
仙蔵「今日は、くのたまの実習に出るらしい。」
文次郎を見て…。
伊作「あぁ。なるほど。だから、睡眠薬もらってくのたまの実習か…。(苦笑)」
仙蔵「どういうなるほどだ?」
伊作「さっき、玲に睡眠薬くれって言われてさ。さっきまでは、玲が、使うんだと思ってたんだけど、文次郎を見た瞬間理由がわかったよ。(苦笑)」
仙蔵「…隈か。アイツに、そこまで心配させるとは…。(苦笑)」
伊作「玲のことだから、無理にでも寝かせたかったんだろうねー。(苦笑)」
くのたま。
シゲ「玲先輩が、くのたまの実習にいらっしゃってびっくりです。」
玲「色の実習くらいしか出てねぇもんな。(苦笑)」
葵「早く作っちゃお!今日は、ビスコイット作りだよー!(ニコッ」
玲「みんなのと私のは絶対に混ぜるなよ!私のヤツ、睡眠薬混ざってるから!」
くのたま「はーい!」
ユキ「どうして、睡眠薬入りのビスコイットなんだろう?」
葵「それは、玲ちゃんに眠らせたい男子がいるからだよー。(ニッコリ」
トモミ「そうなんですか!?」
玲「葵、言うなよ…。(苦笑)」
ソウコ「どんな人なんですか?」
玲「…地獄の会計委員長。」
くのたま「えぇ!?」
玲「なんだ?私が、アイツの心配するのは変か?(苦笑)」
ソウコ「そうじゃなくて、怖くないんですか…?」
玲「話してみるといいヤツよ?暑苦しいけどねー。(苦笑)」
((チンッ))
シナ先生「皆さん、焼けましたよー。熱いですから火傷しないようにして下さいねー。」
くのたま「はーい!」