短編

□本当の君
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玲「(ねぇ、鉢屋。あんたの素顔が見たい。雷蔵じゃなくて、あんたしか持ってない顔を…。)」


放課後の学級委員長委員会職務室。


玲「ねぇ、雷蔵?」

雷蔵「なんです?先輩。」

玲「アイツの素顔が見たいんだよ!」


職務室で雷蔵を待ち、寝ている三郎を指差し。


雷蔵「無理ですよ。(苦笑)最近は僕も見てませんから。(苦笑)」

玲「アイツのこと、気になるのは、なんでだろうな?(苦笑)」

雷蔵「それは、先輩が三郎のこと好きなんじゃないんですかねー?(苦笑)」

玲「素顔も知らないのに、好きになるもんなのか?(苦笑)」

雷蔵「さぁ?それは、先輩にしかわかりませんよ。(苦笑)」

三郎「うーん、よく寝た。雷蔵、終わった?」

雷蔵「まだだよ。もう少し待ってね。(苦笑)」

玲「もう帰っていいぞ?後は、私だけで充分だ。」

雷蔵「えっ?いいんですか?」

玲「あぁ。私を誰だと思ってんだ?(ニッ」

雷蔵「…じゃあ、先輩のお言葉に甘えて。(苦笑)」

玲「気をつけて帰れよ。」

雷蔵「はい。じゃあ、お先に失礼します。」


((ガラガラ))


玲「ふぅ…。一人は、楽だ。(苦笑)」


机の引き出しから、煙管を取り出し吹かし始める…。


玲「素顔も知らないのに好きになるなんてな…。さすがに、想像出来なかった…。(苦笑)

鉢屋…、お前のことが知りたいよ…。」

三郎「俺のこと知ってもなんの得にもならないと思いますよ?先輩。(苦笑)」

玲「はっ…、鉢屋!?」

三郎「俺が先生だったら、その煙管、取り上げられますよ?(苦笑)」

玲「なんでお前が居るんだ。雷蔵と帰ったんじゃないのか?」

三郎「貴女に挨拶するのを忘れていたんで。」

玲「あっそ。じゃあ、また明日な。」

三郎「つれない人だなぁ…。そんなに俺のこと嫌いですか?(苦笑)」

玲「なっ…、べっ…、別に、お前のことなんて好きじゃねぇ!」

三郎「あれ?俺は嫌いか聞いたんですけどね。(ニッ」

玲「あっ…!今のなしだっ!忘れろ!/////」

三郎「先輩、耳まで真っ赤ですよ?(ニッ」

玲「あっ…!うるせぇ腹黒!///」

三郎「そんなに、真っ赤になるなんて思いませんでした。(ニッ」

玲「…ただ、お前の素顔が見たいだけだっ!///」

三郎「それだけですか?…時に貴女は、俺と雷蔵の見分けってつきます?」

玲「…なんだ、いきなり?まぁ、つく方が当たり前だろう?一応、お前達を五年間は見て来たんだからな。(苦笑)」

三郎「…次、会った時に俺と雷蔵の見分けることが出来たら…、なんでもないです!失礼します。」

玲「…待ちなよ。(苦笑)」

三郎「…っ離して下さい!」

玲「私、鉢屋のこと好きよ?
だから、純粋に鉢屋の素顔が見たい。(苦笑)」

三郎「…っ!////」

玲「鉢屋は、私のこと嫌いかな?(苦笑)」

三郎「それは…、その…、嫌いじゃないですけど…。////」

玲「…けど?」

三郎「…それ、俺から言うつもりだったんですよ?それなのに、貴女は…。(苦笑)」

玲「私は…?」

三郎「狡いです。俺をからかいたいだけなんじゃないんですか?(苦笑)」

玲「心外だなぁ…。まぁ、しょうがないかー…。なら、改めて言わせてよ?(苦笑)」

三郎「俺から言わせて下さい。(苦笑)

先輩、俺は、貴女のことが好きです。」

玲「うん。」

三郎「貴女が、欲しいんです。」

玲「うん。」

三郎「俺と、付き合ってくれませんか?」

玲「…葵なら、どこに行くのに付き合えばいいの?とか言いそうだけど、私は生憎、そういう気の利いたことが言えないんだ。(苦笑)だから、素直に言うよ…?」

三郎「…。」

玲「私なんかでよければ、私と付き合って下さい。」

三郎「…もう、戻れませんよ?(苦笑)」

玲「どこに戻るんだよ。(苦笑)」

三郎「…雷蔵のところ?(苦笑)」

玲「アホか。雷蔵は、相談役だよ。(苦笑)」

三郎「…愛してますよ?玲さん?(ニッ」

玲「なっ…うるせぇ!バーカ!////」

三郎「照れ隠ししてる玲さんも可愛いですよ?(ニッ」

玲「黙れ、三郎!///」

三郎「…初めて名前で呼んでくれましたね。(ニッ」

玲「お前、もう喋んな!ってか、雷蔵の面外せ!バカ!////」

三郎「玲さんが、キスしてくれるなら考えてあげますよ?(ニッ」

玲「さっ…、鉢屋の腹黒!」

三郎「あっ後、二人の時くらい名前で呼んで下さいよ?(苦笑)」

玲「雷蔵の面外したら、キスしてもいいよ?(ニッ」

三郎「なっ…!?卑怯ですよ!」

玲「さっ、どうする?(ニィッ」

三郎「蝋燭の火消して下さいよ?(苦笑)」


((フゥッ))


玲「消したよ?どこに居るんだよ?(苦笑)」

三郎「ここに居ますよ?もう、雷蔵の面は外しましたからね。(苦笑)」

玲「本当だ…。この顔が、三郎の本当の顔なんだね。(ニコッ」


((チュッ))


三郎「なっ…、いきなり!?////」

玲「三郎…、好きだよ。(ニコッ」

三郎「俺もですよ。玲さん。(ニコッ」





Fin…




あとがき。

六年生で書きたかったはずなのに、なぜか三郎になったというww

まぁ、雷蔵も三郎も好きだからいいかなーww

読んでくれてありがとうございます!(^_^)



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