⇒本


□*?くっさ…!?
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「有り難う御座います夏目殿、では失礼いたします」

妖怪はそう言うとスッと消えた。

俺も暑さと今の事で体力が足りなく部屋でパタリと倒れた。

「あーっつい…」

「おい夏目!倒れとらんでさっさとまんじゅう買いに行くぞ!」

そう言って先生が近づいてきた

「ごめん今日は疲れた。明日にしてー…っ」

って……


「くっさ……!?」

何だこの臭い。

まさかにゃんこ先生からか!?


「誰に向かって臭いと言っとる!!」

「え…!?先生どうしたの!?その臭い」

「フローラルじゃろ」

まさか。

「そうじゃなくて…その…説明しにくいんだけど、納豆がもっともっと腐ったような」


「失礼な!」


何かのやたら臭い妖怪に取り付かれたとか…?

なんだその糞不気味な妖怪


「ップッ……」

「何笑っとる!!不気味だぞこのカイワレ大根!!」


「誰がカイワレ大根だ!豚猫!!」







「やだ何この臭い?」


晩御飯を食べていると、塔子さんが口を押さえて言った。


「確かに私も少し思っていた、何だこの一年間洗っていない靴下のような臭いは」


流石しげるさんの例えだ。俺みたいな納豆が腐りに腐った例えより断然解りやすい。

いやそういう事じゃなくて


「ふふっやだしげるさんったら、どこから来ているのかしらこの臭い」


多分、て言うか絶対

「猫からだと思います…」


「あら、そうなの?ちょっと来て頂戴猫ちゃん」

「に゛ゃっっ」


塔子さんのひざの上に飛んで乗った


「う゛っ」


塔子さんう゛っって言ってる…


「ごめんね貴志君、後で猫ちゃんと一緒にお風呂入ってくれない?」


「あ、ハイ」


「に゛ゃ〜ん」
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