AreyouAlice?

□仲良し
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「白ちゃーん。」

僕は振り返った。

そこには、三月ウサギがいた。

いつも同じ時間にやってくる。

「何だよ。僕は忙しいんだ。」

いつものように毎日同じセリフ。

でも今日は、少しだけいつもと違っていた。

「今日が何の日だか覚えてる?」

今日...?

僕が分からないという様子を見ると、三月ウ

サギは見ると、むすっとして、歩いていって

しまった。

いったい何しに来たんだ?あいつ...

辺りを見回すと、テーブルに何か置いてあっ

た。

ケーキと、花束と、手紙?

手紙を手にとって見ると、「白ちゃんへ」と

子供っぽい字で書かれていた。

僕はなんとなく中を開いて手紙を読んでみ

た。

「今日は僕と白ちゃんが初めて出会った日だ

ね、白ちゃんと出会えてほんとによかった

よ。

これからも仲良くお茶しようね〜。

約束だよ?

by三月ウサギ」

そうか、だから三月ウサギは、僕が思い出せ

なくて、怒ってたのか。

そう思うと、悪いことをしたような気がして

....

気がつくと、外に出て、三月ウサギを探し

ていた。

しばらく探していると、木に寄りかかって、

暗い顔をしている三月ウサギがいた。

「三月ウサギっ!」

名前を呼ぶと、三月ウサギは驚いた顔をして

「...白ちゃん!?...」

「ごめんな、お前にとって、大切な日だった

のに...」

そう言うと、三月ウサギはにこっと笑って

「何言ってんの?白ちゃん。僕にとってだけ

じゃなくて、白ちゃんと僕の大切な日でし

ょ?」

僕は気がつくと、つられて笑っていた。

「そうだな。」

僕ら二人は、この後二人でケーキをおいしく

食べた。

時間を忘れて...

終わり

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