野球しようよ―第1部―
□3章 Pioneer
1ページ/6ページ
篠田「今日の連絡は以上でーす。じゃあ1時間目の準備してね。」
月曜、朝のホームルームが終わると明日香と遥香はすかさず篠田先生の元に駆け寄った。
倉持「先生、相談があるんですけど。」
篠田「あら倉持さん、どうしたの?」
倉持「野球部を創りたいんです」
篠田「野球部…か。わかったわ、校長先生に話しておいてあげるから後で直接話してみたら?」
倉持「はい、ありがとうございます!」
篠田「じゃあ授業の準備してきちゃうからね。」
篠田先生は2人に微笑みかけると職員室へ戻って行った。
仲川「校長先生に会うなんて緊張するね。」
倉持「そうだね。」
明日香と遥香は心臓の辺りを手でさする。
仲川「いつ行く?」
倉持「うーん、時間気にしなくていいから放課後にしようか。」
仲川「そうしよう!」
(キーンコーンカーンコーン)
明日香「じゃあ後で!」
篠田「始めるわよ〜」
チャイムと同時に篠田先生がやって来たため、明日香と遥香は慌てて席に戻った。