初恋の君へ
□第十七訓
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「ご、ごめんなさい！」
「は？」
そういって沈黙を破ったのは理沙。
総悟はポカンとしている。
「私のこと、嫌いなのに隣なんかで寝ちゃって･･･
ほんとごめんなさい･･･」
「俺がいつ嫌いって言いやした!!」
「え･･･？」
「･･･あ」
ついつい本音が出てしまった総悟。
「だって私のこと嫌いなんじゃないの･･･？」
「はぁ･･･」
どうしてあんなこと言ったんだろう。
「俺はお前が嫌いなんかじゃねェ」
「え？嫌いだから私を振ったんじゃないの？」
「違いまさァ･･･。あれはお前が悪いんじゃなくて俺が悪いんでィ」
「そ、そうなの？」
総悟「俺は遠距離恋愛がつらくてお前と別れやした。でも･･･、俺は
理沙を傷つけやした」
「･･･うん」
「俺は大事な人を傷つけた･･･一番大切な人を傷つけたんでィ！でも、
俺はまだお前のことが好きなんでさｧ！」
「!?」
ー私は嫌われてない？
「ほ、ほんと････？」
理沙はおそるおそるきいた。