11/16の日記

03:37
色んなことへの近況報告
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お久しぶりです。
もうこの挨拶から始まるのは恒例となってしまいました。



長いこと休止していた当サイトですが、
満を持して本日からようやく再開することになりました。


それに関して、近況報告がてらにお伝えしておきたい事と
当サイトに関してひとつ大きく変わったことがあるので、
そのあたりの話をだらだらと書いていきたいと思います。


まず、今回の長期間に及ぶ休止に関するお話。

更新が止まってしまうのはもはや珍しいことでもないですが、
今回の休止期間はサイト自体を非公開にしてまで行ったものでした。


何故そこまで?と思った方もいるかもしれませんので、
一応説明しておきます。
(興味ない方はそもそもここを見てないと思うので)


Twitterではお知らせしていたのですが、
実はおよそ1年くらい創作不能に陥っていました。

具体的には、描きたいという気持ちすら湧かず、
無理に描こうとすると胸の中心が重苦しくなり、
とにかく「描く」ということすら考えたくないくらい
創作が出来なくなってしまいました。


原因は、今となっては何となくわかるのですが、
一番は自分で自分を追い詰めすぎた部分にあると思います。


あんな更新ペースで自分を追い詰めていただなんて、
矛盾しているように思えてしまいますね。

でも、事実なんです。



詳しい話はややこしくなるし、それこそ誰が興味あるんだって内容なので省きますが、
自分に対して元々強い劣等感があり、それゆえに過度な目標を自分に課すことで少しでも普通に近付こうとして、
自分の力量に見合わない要求に応えようと無理を重ねることで最終的に容量オーバーになってしまい、
それまで出来ていた事さえ出来なくなる・・・


という感じといえば伝わるでしょうか。



実際にどれだけ作品を生み出せているかに関わらず、
「もっとやらなきゃいけない」「こんな程度では足りない」と
自分で自分を一切認めようとせずに自分にとってより良いものを求めようとすると、
一見何もしていないようでも当人は酷く追い詰められていることがあるわけです。



そんな感じで、私はある日突然創作が出来なくなりました。

前触れもなく、本当に突然出来なくなってしまいました。


その当時は「描きたい」という気持ちすら湧かなかったので、
正直もう二度と創作活動が出来ないだろうと思いました。


嫌いというより、出来ないんです。
そのものを意識する事すら、脳が拒否する感覚です。


そんなわけで、そこからはみるみるうちに他のあらゆる趣味も出来なくなっていきました。


創作だけじゃなく、「何かを見る」「何かを聴く」くらいのことが辛うじて出来るだけで、
ゲームも歌う事もやる気すら起きない状態になってしまいました。



そこで、明らかに今までの不調とは違うことを自覚し、
最悪の場合もう再開することが出来ないことを想定して
非公開での休止とさせていただいていました。



そこまで絶望的ならそもそも閉鎖は考えなかったのかって感じですが、
このサイトの開設には私にとってそれはもう重大な事情があるので、
どれだけのことがこの先起こっても閉鎖だけはしないと思っていてくだされば。

(作品を永続的に更新できなくなった時点で利用することはありませんが)



非公開に関しては、大体そんな感じですかね。

次は当サイトの大きく変わった部分に関して。





今回、再開するにあたって既にかなりの部分を修正したので察している方もいるかと思いますが、

私はもう漫画家志望ではありません。




そもそもこのサイトを開設しようと思ったきっかけは、
漫画家を志しながら作品を投稿しつつ、
同じ夢を追い求める方と交流することで自己のスキルアップや経験を得て、
そして同志としてお互いを高めあったり励ましあったりする仲間を求めてのことでした。


しかしながら、私ももうこの歳になってくると
さすがに色々と現実が見えてくるもので、
自分の性格であったり生きる上での障害であったり、
そういう部分が情熱や気力だけでどうにかなる範疇を超えていて、
漫画家という仕事をするには余りにも不向きだという
圧倒的な現実に直面する日が来てしまいました。


そもそも、「習慣的なことが難しい」という私最大の欠点が
それを如実に物語っています。


ましてや、ここ数年で体調面は心身ともに衰える一方で、
自分の好きなことすら継続的に行うことがままならない始末。


活動して、お休みして、活動して、お休みして・・・
なんていう自分にとことん甘えた生き方でやっていけるほど、
漫画家という仕事は甘くないことは自分でよく分かっています。


今だって、お絵描きという意味では創作復帰していても
漫画制作という意味では未だに目途もついていない状態です。


近い将来また描けるようになるだろうという漠然とした期待感は湧いてきてはいるのですが、
正直それが何週間後か何ヶ月後か、あるいは何年後かは私自身にも分かりません。



こんな状態で、もうすぐ30歳になろうという人間がひたすら夢と希望だけを未来に据えて
がむしゃらに信じて目指し続けるなんて、少なくとも私には無理でした。


自分が誰よりも自分の限界を理解しているし、それが気力や努力で
どうにかなるものではないことを痛感しているからです。



人によっては逃げているように感じるかもしれませんが、
少なくともこれが私の選択です。


あれだけ追い求めていた夢が夢でなくなってしまうのは、
それはもう辛いです。悔しいです。


私だって、自分がもっと健康で定期的に療養する必要がなくなるなら
それに越したことはないですからね。



でも、こうなってしまったのは過去の私に責任があることだし、
他でもない私が確立させてしまった
結果であることに間違いありません。




私がもっと自分を認めてあげられる人間であれたなら、
私がもっと自分を信じてあげられたなら、
私が今の私たらしめる過ちを起こさなかったのなら、


こうはなってなかったかもしれません。
まぁ、それすらも可能性の一つでしかありませんが。



とにかく、誰が何と言おうとこの決断は今後揺るぎないものだし、
この結果の責任の全ては過去と今の私にあることなので、
それが納得したくない現実だとしても受け入れなくてはならないわけです。


もし覆すのならそれ相応の覚悟や努力がいりますが、
今の私にそれを抱えるだけの容量がもうないですからね・・・。



家族の為にも、今は少しでも長生きしたいので無理だけはしたくないです。

子供と一緒にお酒を飲むのが新しい夢ですからね。
それまで頑張らないと。




と、まあここまであれこれ書いてきましたが、
だからといって「=漫画家を諦める」というわけでもないんですよ、これが。


言ってることめちゃくちゃじゃんって声が聞こえる気がします。
でも、そうとも限らないんですよ。



確かに私は、もう漫画家志望ではありません。
先ほどお馴染みの長文で以て説明した通りです。



ただ、それはあくまでも「自主的に目指さない」というだけに過ぎません。


今はまだ復帰したわけではないので憶測の部分も含んでしまいますが、
今後も漫画を死ぬまで描き続けていく気持ちに変わりはないですし、
作品も可能な限り生み出していくつもりです。


もちろんそのペースは遅いでしょうし
何度も療養する期間を挟むことになるでしょうが、
それがどれだけ他の人と比べて時間が掛かったとしても、
私の創作意欲が完全に消失して今度こそ二度と元に戻らなくなるまでは、
何度でも復活して描き続けていきます。


そして、
もしそんな風にして生み出した作品のどれかが日の目を見ることになって、
それが仕事に繋がる出来事が起こった時には、
可能な限り尽力して作品として世に残したいと思っています。



要するに、
自分から精力的に目指すことはしないし
今後は完全に趣味として活動するけれど、
もしその趣味が高じて作品が仕事に代わることがあれば、
その時はやぶさかではないっていう感じです。



もちろん、そういうことがあるかどうかはまた別の話として。
意識の話です、要するに。



もう完全に趣味としてやっていくわけだから周りと比べる必要もなくて気が楽だし、
自分の好きなものを好きな時に好きなペースで描いていいっていうのが、
今の私には本当に有難いなって思うわけです。


一応あんまり伝わってなかったと思うけど、
今まではそういう楽しもう云々よりも

「どうしたらもっと(同志に)追いつけるのか」
「どうしたら(仕事として)十分な画力がつくのか」
っていうのが常にあったから、

そういうのをあまり考えずに
「自分にとって必要な画力を身に着けるにはどうしたらいいか」
っていう感じで

"自分の為に頑張りたいと思う気持ち"

を一番に考えられる環境っていうのが最高に心地いいんですよね。



もちろん、性格的に気にしちゃう部分もないわけじゃないし、
そもそも自己肯定感が低すぎるから完全にそういう

「不必要に比べたり勝手に落ち込んだり」

みたいな部分を取っ払うことは難しいんだけど、
それでも私の性格的に
気持ちに無理をさせにくい環境であることには間違いないですね。


これからもなるべく創作活動を続けていく為に必要な決断だったんだということが、
ここまでこれを読んでくれた人に伝わるといいなって思います。




理解出来ないって人に対してどうこう言うつもりもありませんけどね。
そこはもう人それぞれなんで、思ったままに捉えてくだされば。

ただ、仮にその反論をぶつけられたところで、
私は意思を変えるつもりはないし間違ったとも思わないってだけなので。




・・・いやはや、いくらこの日記が自由意志の下で読者を選んでいるとはいえ、
さすがに長文で語りすぎちゃいましたね。失礼しました。


とはいえこうしてだらだらと書きたいことを書くために始めたのも事実なので、
こんなもんかなとも思ったり。


開き直ってるわけじゃないですけどね。
とりあえず私はだらだら書き綴れてすごく楽しかったです。


では、改めましてここまでの語りにお付き合いいただきまして、
本当にありがとうございました。


また気が向いたらしれっと更新しようと思っているので、
その際は良かったらまた暇つぶしにでも読んでやってください。




もうすぐ今年も終わりますね。
次は新年の挨拶と抱負の日記かな。

これからも無理なく気ままに生きていきます。


まっくす弐号。


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