lovesick


□第31話
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「ミオ、あたし先帰るけど本当に大丈夫?」

「大丈夫、大丈夫。また後でね。」


収穫祭から一週間後。

街もギルドも色んな意味で落ち着きを取り戻したころ。

私は、頭を悩ませていた。

何に対してなんて言うまでも無い。



“そんなにグレイのこと見てたら、好きだって言ってるようなもんだろ”



「……絶対違う。」

「何が?」

「何がってそりゃ私が……え?」


机に突っ伏していた頭を上げてみれば、チームのみんなが勢ぞろいだ。

え、ルーシィ帰ったんじゃ…と思っていると、そうやら顔に出ていたらしく、みんなを連れてきただけと答えてくれた。

いや、困るよ。

え、ちょ帰るの!?ここで!?



「まぁ落ち着けミオ。仲間が悩んでいるんだ。
 駆けつけないわけにはいかないだろう?」

「エルザ……。」


悩みの種が目の前にいるんですけどーーー!!?

しかし、私の肩に腕を回し足を組んで座っている体勢から話さないと離れなさそうだ。

右にエルザ、左にナツ、机の上にハッピー、向かいにグレイ。


「で、ミオがどうしたんだ。」


答えられるわけがない。


私は帰ったらルーシィにさりげなく嫌がらせをしてやろうかと考えながら、皆をどうやって納得させるか思考を巡らせた。





長かった。


あの相談じゃなく尋問にちかい体制。

くぐりぬけられた私の口は本当によく回るようになったものだと常々思う。

舌先三寸、口八丁、もう一つおまけに嘘八百。悲しすぎる。

相談じゃなくて尋問に近いあの体制。


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