lovesick


□第26話
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「ミオー!オムライス2つとスパゲティ3つ追加ー!」

「はーい!」


今日は週間ソーサラーの記者がやってくるらしい。

そのせいかギルドがいつも以上に賑わっている。つまり人が多い。

つまり必然的に注文が増える。

くそう。絶対給料上げてもらう。


「記者のやつめ…」


私は悪態をつきながら今しがた完成した料理をウェイトレスに運ばせる。

ていうかミラがいない…。

くそう。この忙しいときに。ガジルもうらむ。

そんなこんなで記者がくると一部浮き足立ったものがいながら(大体はいつも通り)私はさながら修羅のようだった、とシェフたちは語る。

失礼な。


*


「ん?なんだこのメニュー」


一方こちらグレイ・フルバスターとジュビア・ロクサーのテーブルにて。

記者がナツたちに向かっていったあとグレイとジュビアは何か食べようという話になり、メニューを見ていた。


「どうしたんですか、グレイ様?
 …あぁミオセットシリーズですか。なんでもミオさんが独自で作ったレシピだそうですよ。
 私もこの前頼みましたがどれも美味しくて……」

って、どうしてジュビア恋敵の好感度を上げるような真似を…!


ジュビアは途中で言葉を途切れさせ、特に気にもしなくて良いようなことを深く深く悩み続けた。

この一連のジュビアの動作にいつも通りグレイは気づかずにいた。


「ああ。あいつそういえば料理上手いってルーシィが……」

「(グレイ様まさかルーシィのことが…!?)」


今日もジュビアは絶好調である。



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