lovesick


□第25話
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「それならもう1人の新メンバーも紹介しとこうかの。」


マスターが影に向かって声をかける。

何か食物ではない物を齧るような音を立てていた黒い影はゆっくりとこちらに向かってきた。


「ガジル!!!?」


周りから驚きの声が上がる。


「まぁまぁ。あん時はこやつもジョゼの命令で仕方なくやったこことじゃ。
 昨日の敵は今日の友ってゆーじゃろーが。」


私はついついレヴィを探してしまったけど、その原因は自分で防げたことを思い出しふぅ、と息を吐く。


「納得できるかよ!第一こいつはミオに2度も…」

「ああ!久しぶりガジル!!」

「って何でそんな好意的――!!?」


ちなみに上からグレイ、私、ルーシィの順だ。

片手を挙げてにこやかに挨拶をする私にガジルは若干の戸惑いを見せながらもナツと言い合いを始めた。


「ミオ!本当に良いの!?」

「だってもう怪我ないし」

「そういう問題なの!?」

「うん…ってグレイなんでそんな仏頂面なの。」

「知るか!!」


そういってグレイはそれはもうどかどかと音を立てて違うところへ行ってしまった。

うん。とりあえずルーシィ。ニヤニヤ笑うのを止めようか。


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