lovesick


□第14話
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「ミオッ!!」


目が覚めた。

どうやらいつのまにか眠ってしまったらしい。

すると突然うでのほうに激痛が走った。


「うぐぁっ!!」

「おぉ起きた起きた。」


見れば壁に磔にされていた。

隣にはルーシィも同じようにいる。

先程の痛みはガジルに投げられたものが刺さったためだったらしい。


「うぁ…いっ…っ!!」


血がどんどん服に滲む。



――あぁ。標的じゃないから何をしても良いってわけか。



見ればガジルは第2撃目を準備している。

というか私の周りにはすでに何本もそれがささっていた。

…何回投げたのっ!?


「あんたに磔られるの二回目ね。」

「あ?あぁお前あん時の…」


ガジルはなぜこんなに早く動けるようになっている、と

言わんばかりの視線を私に向ける。

私は挑発するように口元を上げた。


「あんたみたいな奴が、ちまちまと
私を磔にする姿を見ると笑えるね。」




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