lovesick


□第14話
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「マスターおみやげだよ」


ドサどさっと何かが落ちる音がする。


「ルーシィだと!?どうやって。
 それにこの娘は何だ?」


ジョゼが私を睨む。

私もジョゼを睨み返す。


「滅竜魔導士の鼻を甘く見ねーでくださいや。
 その女は何回ひっぺがしてもくっついてくるんで
一緒につれてきました。」




そう、私達はガジルの強襲を受けた。

流石に歯は立たなかったけど、ルーシィから離れるものかと

必死で抱きしめた。

私の腕の中でルーシィは気絶している。

すると突然腹部に激痛がはしり、私達は宙に浮いた。


「ガハッ!!」


私は口から血を吐く。


…ったく、こっちの世界で普通に生きてたらありえねぇぞ。

あまりの出来事に口調が悪くなるのは、ご愛嬌ということで。


「ガハッガハッ!う…」

「う…ん」


落ちたときの衝撃でルーシィがうめき声をあげる。


「し…死んだらどうするんすか!」

「あぁ?それがこの女全部かばいやがるんだよ。
だから標的の命の心配はいらねぇ。
そばにいたデカブツは死んでるかもしれんがな。」


…勝手なこと言ってくれちゃって


「さすが我がギルド最強ガジルさんですね。」


耳障りな声が脳に響いた。

あぁ駄目だ…脳がクラクラする。
次…どうなるんだっけ…?私どうしたらいいんだっけ?



私はまともに考えられないその頭でただルーシィを力一杯抱きしめた。
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