lovesick


□第12話
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その言葉にフェアリーテイルのメンバーは驚きを隠せない。

レビィはもうとめどなく涙をこぼしている。


「多分あいつがミオを…!
 私たちのほうが先に会っていたら魔法の使えないミオが
 襲われることなんて無かったのに…!」





「なか・・・ないで・・・」

「「「ミオ!!!」」」


そのときうっすらとミオが目を開けた。

だが焦点が定まっておらず、虚ろな目をしている。


「レ…ビィ。そこに…いる?」

「いる!いるよ!」

「あぁ…無事で…よかった。」


そしてミオは目を閉じた。

このとき、マカロフとエルザとルーシィとグレイとレビィは理解する。



――ああ。ミオは知っていたんだ、と
  恐らく襲われる予定だったのはレビィたちで、
  ミオは何らかの方法でそれを変えようとしたのだと。



『やらなければいけないことがあるので』




マカロフは昨日のやり取りを思い出す。


「ミオよ。これがお前のやりたかったことなのか。
 これが答えなのか。」


それは誰にも聞き取れないような無声音のつぶやき。


「ボロ酒場までならガマンできたんじゃがな…
 ガキの血を見て黙ってる親はいねえんだよ。」



杖が折れる。



「戦争じゃ。」




それは何かの始まりを宣言するような音であった。

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