lovesick
□第12話
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―マグノリアの街南口公園―
その場所にはなぜか人が集まっていた。
だからと言って決して楽しいイベントがあるわけではない。
集まっている人の顔はどれも恐怖や焦りで満ちている。
「すまん通してくれギルドの者だ。」
エルザ、グレイ、ルーシィもそのうちの1人であり、
強引にでも前に出て状況を確認しようとする。
唯一ナツの顔は怒りで満ちており今にも血管が切れそうだ。
皆の視線の先、そこには
傷だらけの姿で貼り付けられている
ミオがいた―――――。
「ミオ…」
「…ファントム」
ミオの服はところどころ破け、無数の傷が見られる。
腹部にはファントムのマークが禍々しく描かれていた。
皆が衝撃を受けていると、後ろからマカロフが杖をもってやって来る。
「どうしよう!ルーちゃん!」
「レ…レビィちゃん。」
突如隣からレビィとジェットとドロイがあらわれルーシィに話しかける。
「私たち、昨日街を歩いてたら変な黒い服来た男に会って…!」
レビィは動揺しているのか、その言葉もたどたどしい。
「レビィちゃん。落ち着いて話して。」
「そうしたらその男こっち見てわらって…っ
『運が良かったな。』って言ってどっか行ったんだけど…!
右肩にファントムのマークがあって…!」
「「「!!!」」」