lovesick


□第8話
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「見つけたぞ妖精の尻尾!!」


そういって森の中からでてきたのは月の雫を集める儀式をしていた連中だった。

そしてエルザが一歩前に出る。


「行け。ここは私にまかせろ。」

「エルザ・・・」

「リオンとの決着をつけて来い。」


グレイは少し驚いた素振りを見せたかと思うと

コクンと頷き、遺跡へ向かって走り始めた。

私も急いで後を追う。



ゴゴゴゴゴゴ・・・



そんなけたたましい音が鳴り響いたかと思うと

遺跡が元の位置に戻っていく。


「遺跡が・・・」


グレイはそのことに驚いていたが私は違った



どうして!?早すぎる!
正しくはグレイがリオンにあってからのはず・・・!



その理由はわからなかったけれど

私達はとりあえず中へ急いだ。


「ナツ!!」

「グレイ!さっき遺跡揺れなかったか?」

「ああ。元に戻ってる。」

「何ぃぃ!?オレがあれだけ苦労して傾かせたのに・・・!」

「ほっほっほ。そろそろ夕日が出ますので元に戻させてもらいましたぞ。」


突然顔をのぞかせたザルティはそれだけ言うと

また去っていった。


「どうやって戻したーー!」

「ナツ・・・こいつリオンとのけじめはオレにつけさせてくれ。」

「てめぇ!一回負けてんじゃねぇか!!」

「次はねぇからよ。これで決着だ。」

「オレはあのナマハゲを100万回ぶっとばす。
 こっちはお前に任せるぞ!!」


そうしてナツは去っていった。
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