lovesick
□第6話
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「マスターっ!2階の依頼書が1枚なくなっています!!」
その言葉を聞いてマカロフは盛大に口に含んでいた酒を吹き出した。
これが1日のタイムラグがありながらも
始まった呪われた島の物語であるーーー。
「マズイのぉ・・・消えた紙は?」
「呪われた島ガルナです。」
「悪魔の島か!!」
ギルド内が一層ざわつく。
マスターはラクサスに連れ戻して来いと言っているが
行く気はないだろう。
「今ここにいる中で、お前以外誰がナツを力ずくで連れ戻せる!?」
その言葉をきいてグレイが立ち上がる。
「じーさん・・・それは聞きづてならねぇな。」
問題はここからだ。
「私も!」
みんなが私を見る。何言ってるんだこいつ、みたいな目で。
視線が痛い。
それでも行きたい。この先のことを知っているから。
「私も行く!」
みんなに傷ついてほしくないからーーー。
*
玉砕だった。
全員にダメだと言われた。
グレイには足手まといになるとまで言われた。
そりゃ、そうなんだけど。
どうしよう。時間ないのに。
いや、でも。私ギルドの人間じゃないんだよな。
今から行ってもグレイには追いつかないだろうし。
うん。
私はいま決意したことを告げるべくマスターの元に向かう。
「ん?何じゃミオ。言っておくが行かせんぞ。」
「お願いがあります。」
私は床に膝をつけ頭を下げる。
「私をギルドに入れてください。」