lovesick
□第28話
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回想から私を引き戻したのは電子音。
―グレイ戦闘不能 残り28人―
「あ…。」
「ふははははっ!だーから言ったじゃねーか!!」
私は声のした方を振り向いた。
ラクサスがいたことに気づかないくらい、私は思考していたらしい。
「…にしてもお前。」
ラクサスは私のほうを見て厭らしく笑みを浮かべた。
私の眉は自然と寄る。
「はっ!自覚なしってか!!」
「なん……」
私がその意味を問おうとしたとき、マスターの声が重なった。
バトルオブフェアリーテイルをやめるように。
ラクサスが素直に聞くはずも無く、マスターの座を譲ればという交換条件をだしてきた。
「よーく考えろよ。自分の地位が大事か、仲間の身が大事か。」
そうしてラクサスとの通信は途絶えた。
それからまぁ話は進んで、ガジルがいることが発覚するのだが。
「 ア ホ か 貴 様ーー!!」
食器を食べているガジルを私は自身の拳で、殴った。
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