lovesick


□第28話
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*


回想から私を引き戻したのは電子音。



―グレイ戦闘不能 残り28人―



「あ…。」

「ふははははっ!だーから言ったじゃねーか!!」


私は声のした方を振り向いた。

ラクサスがいたことに気づかないくらい、私は思考していたらしい。


「…にしてもお前。」


ラクサスは私のほうを見て厭らしく笑みを浮かべた。

私の眉は自然と寄る。


「はっ!自覚なしってか!!」

「なん……」


私がその意味を問おうとしたとき、マスターの声が重なった。

バトルオブフェアリーテイルをやめるように。

ラクサスが素直に聞くはずも無く、マスターの座を譲ればという交換条件をだしてきた。


「よーく考えろよ。自分の地位が大事か、仲間の身が大事か。」


そうしてラクサスとの通信は途絶えた。

それからまぁ話は進んで、ガジルがいることが発覚するのだが。


「 ア ホ か 貴 様ーー!!」


食器を食べているガジルを私は自身の拳で、殴った。

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