lovesick
□第27話
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「いてぇっ!!」
去っていったラクサスを見届けた後、私は後ろを振り向いてガジルの元へ行き、その頭を――…殴った。
「何で防御しないの!まさか仲間と思ってほしいからわざと抵抗せずにいたなんて馬鹿げた理由じゃないでしょうね!
認めてほしかったら会話しなさい!か・い・わ!!
ディスコミュニケーションって、あんたはミストガンか!!」
「うっせーな!そんなんじゃねーよ!!
つーかお前どんだけ力入れて殴ったんだよ!!」
ガキィィン!!と派手な音を立てた(鉄だから)そこをさすりながら、ガジルは私と言い合った。
レヴィはそれを呆然と見ていた。
「すごい勢いでガジルがけなされてる…」
「そして何でかミストガンもけなされてる…」
「ミオも大分丸くなったよな…」
一通り言い合ってお互いの息が荒れ始めたころガジルは荷物を持って仕事へと向かった。
「おい。」
私もギルドに戻ろうとしたところでふいにガジルに呼び止められる。
「悪かったな。」
何に対してとかは、正直推測でしかないけれど、
「いってらっしゃい。」
私は何に対してでも、きっととっくに許してる。
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