SNSD member

□Hot hurt
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「寒~い………。」


ジェシカは自分の手にはぁ〜っと息を吹きかけた。



ここはとあるソウルの自然公園。

雑誌の撮影でこの場所に訪れていた。




9月ももう終わりに近づくにしたがって、
あの暑かった夏も肌寒い秋になっていくのをジェシカは肌で感じていた。




撮影の順番を待っていたジェシカは、
近くにあったベンチに腰を下ろした。

座った途端、いきなり突風が吹き、腕をさすりながら身震いする。



ジェシカは、コートを掛けてあげるという優しさもないのかとスタッフを睨んだが、
スタッフは撮影の準備でそれどころではないらしい。



ジェシカは溜め息をつくと、あたりを見回した。



自分の目の前には大きな池が広がっている。



その池の真ん中で幸せそうにボートを漕いでいるカップルを発見した。


……………本当に幸せそう。







…………………私もユリと一緒にああやってゆっくり2人の時間を過ごしたい。



どんなにその時間が幸せなのか感じたい。










最近はお互い忙しくてあまりユリと話すこともままならなかった。

だけど今日の撮影はユリも一緒。


ユリがそばにいてくれるのは嬉しいけど、
ああゆうボートのカップルのように、仕事からも人からも遮断された2人だけの空間が欲しい。





…………私、わがままかな?







ジェシカはもう一度手に息を吹きかけると、ミニスカートをはいているせいであらわになっている自分の足をさすった。







と、突然後ろから何か柔らかいものを頭からかけられた。





!!!!!????
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