SNSD member
□教えて?
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「ソニ、またそこ振り違うってばっ!
こうだって言ってんでしょっ!?」
ここは事務所の練習室。
私はなかなか覚えられないダンスをユリに一対一で教えてもらっている。
・・・・・本当に難しい。。
「また違うっ!!もう一回ねっ!!」
私はさっきからユリに怒られてばっかり。
ユリはダンスのこととなると人が変わって、ものすごく厳しくなる。
いつもあんな笑顔をふりまいてるユリとは大違い。
まぁ、覚えられない私が悪いんだけどね。
「ユリ〜、一回休憩していい?
もう私ダメかも;;;」
私はその場に崩れるようにして座り込んだ。
ユリはえ〜っ、と言いながら私のことを見下ろすようにして見つめている。
「ユリ〜、お願い。」
私はお得意の上目遣いをすると、
ユリは渋々わかったょ、と言いながら私の隣に座った。
ユリは側に置いてあった水が入ったペットボトルを取ると、勢いよく喉に流し込んだ。
私はそんなユリに隙間なくくっつき、ユリの肩にもたれた。
「ち、ちょっと暑いっ!!!////」
ユリは私を体から引き離そうとするけど、
私はさらにユリの腕に絡みつき離れようとしなかった。
「ねぇねぇユリ・・・。
ダンスじゃなくてさぁ・・・あっちのこと・・・・教えて?」
「・・・・・・う・・えっ?あ、あっちのことって?!」
「わかってるくせに・・・。」
ユリがさっきとは違う緩んだ顔になってあたふたしている姿がすごく可愛くていじわるしたくなる。
私はユリの耳元にそっと近づいて呟いた。
「キス・・・・・・しよ。」