#書1#

□‡弱々‡
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愛し合わずに
偽りましょう

受け入れずに
傷付け合いましょう


お互いに
体に、心に、
深い傷を残して
一生恨み合いましょう


『痛いよ…あっ…あぁ…竜崎……』


喘ぎ声は
私の膿んだ心を癒し


『愛してる……竜崎』


愛の囁きは
私の心を腐らせた。




心の膿はやがて
体中を蝕み
骨さえ、血さえ
壊してしまう。



『もっと…あっあっ…ヤって…ヤって…
あぁん… イくっイくっ……… 逝くっ』


勢いよく性器から吐き出された血交じりの白濁の液は、 そこら中に飛び散った。




弱々しい 月君は
私の腕に縋り付いてくる


『欲しい、欲しい もっと もっと もっと 』


性的暴行を月君は愛情だと勘違いしている。



「もう…疲れたでしょう?ゆっくり 寝てください」


私がそう言うと
月君は気絶するように
眠りについた。

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