綴夢

ボクタチの宝物置き場 後日談
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ボクタチの宝物置き場
☆後日談

トリコの大好きな彼女は、キッスのブラッシングに夢中。
ボクは不機嫌なトリコに紅茶をいれながら外の様子を眺めている。ほほえましい光景と紅茶の香りが心地良い。
……と思っているのはボクだけのようだ。

「…ったく、腹立たしい!」
「またこの間の事?」
「それも!っから今も!」
「根に持たない所がトリコの長所だと思っていたんだが」
「限度があるだろ!何で後ろで聞いてんだよ!てかいるの知ってたら止めろよ!」
「早合点して飛び出したのはトリコ、君だろ」
「うっ…」
「ところでキッスの宝物置き場はどうだった?」
「知らねーよ!」
「麗しの姫君を助ける王子役になれなくて残念だったようだね…」
「…オレが王子様になれてたら奴に容赦はしなかったがな!」
「はいはい」
「何かマジでムカつくっ!」
「ゴメンゴメン。後でキッスにちゃんと言っておくよ」
「何を」
「置くなら二人の宝物置き場の方にって」
「ココ。お前は本気でオレの釘喰らいたいようだなぁオィ?!」
「ハハハ。遠慮しておくよ」
「……」ギリギリ(歯軋り)


まったく、こんなにからかいがいがあったなんて。なぁトリコ?



キッスガウラヤマシイ...


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