企画もの

彼女にチョコレートを
1ページ/10ページ


※早朝。本日の仕込み作業を始めようとしている小松。ただ今着替え中。



「さぁ今日も一日頑張るぞ!そういえば今日の占い…『周囲に振り回されそう。あなたの忍耐力が運勢を左右します。決して感情的にならないで』か…何だろうお客様に無理な注文でもされるのかな…頑張らないと、」

「小松ぅぅぅぅぅぅっ!!」

バッターーーン!!

「ぅはいぃっ!?……ってトリコさん?!」

「小松くぅぅぅぅんっ!!」

ガッシャーーーン!!

「ってわーーーーっ!ココさんまでーーーっ!?」

「相変わらずのリアクションだなぁオイ!でも今日は一々突っ込まねーぞ!」
「久しぶりだね小松くん!でも積もる話は後回しにして良いかな?」
「え?え?」
「「頼みがある(んだ)」」
「たたた頼み?!」
「オレにチョコレートを作ってくれ!」
「小松シェフ渾身のチョコレートが欲しいんだよ!」
「チョ、チョコレートですか?ってギャーー!近い!近いですよ!てか二人して押さないで下さい!つぶれますボク!!てかもう半分つぶれてるしーーー!」
「相変わらず品の無い声だね小松くんは」
「驚いてねーで話聞けって♪」
「何が話聞けって♪ですか!とりあえずトリコさんは吹き飛ばしたドア直して下さい!」
「あれ?」
「まったく野蛮だなトリコは」
「ココさんは掃除も!キッスからフロアに直降りって何ですか?!割れたじゃないですか窓!!」
「おや?」
「人嫌いにも程が有るぜココさんよ?!」
「うるさいなこの万年怪力男は」
「何だとこのメガメガシャイボーイが」
「何?やる気?」
「上等だぜ!」
「………………」
「え?小松?」
「小松くん?」
「何笑って…ってままま待った!!」
「ちょ、コックコート脱がないで!!」
「…………(無言で指差し)」
「え?入り口?」
「え?空?」
「「え?ホウキ?!」」
「話はそれからです。」

「「…………ハイ」」




見習いは
 掃除から

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ