中編・短編
□約束
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約束…
あの時のオレは夢ばかり追いかけていた…
手の届かない夢…
近くにある幸せにも気付かず
遠くにある夢ばかり追いかけていた…
あれは、高校生の時の話
オレは
周りから"かっこいい"やら
"イケメン"とか色々言われてきた。
みんな、オレに話しかけたり近付いてくるのは
なんらかの、下心があった…
誰ひとり、本音を言ってくれる友達なんていなかった…
100%オレが悪いのに
"名無しくんは悪くない"
って言ってくる…
誰ひとり、お前が悪いっていってくれる人はいない…
と思っていた…
でも、違った…
彼女の存在に気づき
オレはやっと気づいた。
オレにとって…
彼女の存在は決して失ってはいけない存在だったんだ…
遠くにある大きな幸せを追いかけすぎて
近くにあるちっぽけな幸せを見失ってしまっていた…
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