□さくらんぼ
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!台詞が誰のかわかんない







「なぁなぁ、さくらんぼの茎結べるか?」


ある昼下がり、珍しい面子が集まっていた。
そのなかでさくらんぼをもくもくと食べていた檸檬が、こんなことを言い始めた。


「あれだろ、茎が結べるとキスが上手いって「ぶふぅっ!!!」」

「メガネ汚ぇな」

「くそメガネ」

「うわぁぁぁん!!!」


―――――



「お前は結べるのか?檸檬」

「これをみよ!」

「おお、結べてますね」

「いびつだがな」

「!蜜柑もやってみろよ!!」


さくらんぼの茎を口に放り込みもごもごと動かす。
次に茎を取り出したときには綺麗な輪っかができていた。


「次はメガネ君の番だな」

「…結べんのか?」

「…ん………あれ?」


蜜柑と同じようにさくらんぼの茎を口に放り込み、しばらくもごもごと動かす。


「もごもご…もごもご」

「…結ぶ気ないだろ、お前」

「ありますあります!!」

「もうメガネはいいよ。やっちまおうぜ」

「いやぁぁぁ!!」

「ただいまー」


七尾のいろんな意味で危機的状況に、天の助けがはいった。


「楽しそうですね、何してたんですか」

「鈴木先生ぇ!ぶぎゃっ」

「先生、さくらんぼの茎結べるか?」

「うん。まず七尾さんから退いてあげてくれないかな」

「あ、いっけね!(ほし」

「檸檬、気持ちは分かるがあからさますぎるぞ」

「できたよ」

「先生話聞いてないよね」


しばらくもごもごと口を動かしていた鈴木がべっとだした舌には、綺麗にリボン結びにされたさくらんぼの茎がちょこんとのっていた。


「「「………」」」


もう一度言おう。
鈴木の舌にはリボン結びにされているさくらんぼの茎がのっていた。


「あれ、みんなどうしたの?」

「(((せ、先生パネェェェ!!!!)))」



キス診断







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