ある日の会話
□「視線 Part2」
1ページ/1ページ
「視線を感じると言えばよォ……」
「うわ!?飛段っ……居たのか」
「あー……二人の会話が聞こえちまってな。ちょっと気になる会話だったからつい」
「………それで盗み聞きしてた訳か、うん」
「で……視線を感じると言えば何なんスか、先輩。またボクの事じゃないでしょうね」
「いや……それがよォ……オレ最近、サソリから熱い視線感じんだよ」
「……………何かと思えば……あのサソリの旦那が熱い視線送る訳ねェだろ。飛段!テメェの気のせいだ、うん」
「……でもさァ、気づいて振り向きゃこっちをジーっと見てんだよ……」
「……………え…それってまさか」
「だろォ?トビもそう思うよなァ?ま、オレのカッコ良さに惚れちまうのも無理はねェけどなァ!」
「……それで、いつから旦那はそうなっちまったんだよ…うん?」
「あー……いつからだっけなァ……たしか……」
*視線*
「あいつのさァ……傀儡を一体、ぶっ壊しちまった日からだっけな。たしか」
「…………………。」
「……飛段、それ……旦那に狙われてんぞ……たぶん」
「あァ?だからオレに惚れんのも無理はねェ話じゃねェーかよ!」
「いや………そっちの熱い視線じゃなくてさ……うん」
「はあ?」
暁 ある日の会話
10/17