歌王子

□Halloween!!
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※那月と砂月→分離
※那→翔←砂





「トリックオアトリートです翔ちゃん!!」


「……は?」



那月と砂月に捕まらないように
朝早くに寮を飛び出してきた。

捕まると大変だから。


しかし、同じ学園内で
いつも集まる仲間だ、

結局はお昼の時間に捕まってしまう。



「今日は10月31日、ハロウィンだ。
そんなこともわからないのかチビ。」


「んなこたぁ、わかってる。」


「さぁ翔ちゃん!!お菓子をください!」



両手でお皿を作って
俺の目の前に差し出される。

砂月に至っては片手だ。



「お菓子がなければ悪戯する。」


「う…っ……」



実はお菓子なんか持っていない。
てか普通は持ち歩かないし。

と、その時―――



「翔っ!!ポッキーあげるー。
貰ったんだけどトキヤに見つかると
またなんか言われそうだし…。」


「まじ?さんきゅ。」



しゅん、と眉が下がった音也。
トキヤは音也の飼い主かっての(笑)

でもま、これであげるお菓子ができた。



「はい、お菓子。」


「は?それは違ぇだろ?」


「まぁまぁ、さっちゃん。
あ、僕いいこと思いつきましたよ!!」



そういうと那月は俺の手から
ポッキーを奪うと一本取り出し
口にくわえた。



「はい、翔ちゃん!
反対側から食べてください!!」


「はぁあ!?」


「あーんしてください!
お菓子をくれないから悪戯です。」


「…っ。」



それなら仕方がない…。

俺は意を決し、パクッと
ポッキーを加えた。



「そのまま食べてくださいね♪」


「んー!?」






「オイ、こら那月。ちょっとまて。」






俺たちの(?)ポッキーゲームは
砂月によって強制終了された。


うまい具合に真ん中から
真っ二つにされたポッキー。

那月はシュンとしてしまったが
俺はホッと安心した……のが間違いだった。




「んん――――っ!?」


「俺からのプレゼントだ、
受け取れチビ。」



砂月にキスされた。

その後はよく覚えてないけど
「さっちゃんズルーい!!」とつぶやいた
那月からのキスの嵐だったとか…。




fin.

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